菊井隆正さん

あの人の本棚

 

あの人の本棚

本紙連載の筆者をはじめ、在豪の気になるあの有名人が愛読書を公開。各本の読みどころをじっくり紹介してくれるというこのコーナー。本棚をのぞけば、その人の意外なパーソナリティーが見えてくる。

 

今回のゲスト

菊井隆正さん

読書は日ごろの忙しさから解放できるひと時、という菊井さん。「乱読も必要だが、良い本は何度も読み込むことで、新たな発見や、自分を見直す機会を与えてくれる」「その時世の書物は、後になってその本を振り返ることで、当時の物事の考え方について新たな発見が見えてくるのが面白いです」とも。

あの人の本棚

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

キングスレイ・ウォード(著)/城山三郎(訳)/新潮社(1994/04)/ISBN: 978-4102428016

ポイント: ビジネスマンの生涯で遭遇するであろうさまざまな局面について、その対応の姿勢が説かれたビジネス書

こんな人にお薦め: これから社会に出る人、既に会社で働いている人も

ここがお薦め!

もともと著者が2回にわたる大手術を経験し、息子に残す一番大切なものは、自分の一生の経験から学んだ人生の知恵やノウハウを伝えることだと考え、個人的に息子のために書き上げた手紙が後に出版となったものだそうです。文章の合間から、息子に対する心のこもった愛情が感じ取れる作品です。


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敬天愛人

稲盛和夫(著)/ PHP研究所(2006/03)/ SBN: 978-4-569-66577-1

ポイント: 稲盛和夫氏のフィロソフィーが分かる本

こんな人にお薦め: 日ごろの実務に追われ、視野が狭くなってしまっているかなという人に

ここがお薦め!

京セラ創業者の稲盛和夫・名誉会長が、京セラの歴史をたどりながら彼の経営の実践の中から学んだ考え方をまとめたものです。問題がなかなか解決しない場合、判断に行き詰まった時など、本質に戻って物事を考えるのに役立つと思います。日本からオーストラリアに生活の拠点を移し、こちらで働き始めた1990年代の後半。叔父から勧められた本でした。


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青春という名の詩−幻の詩人サムエル・ウルマン

宇野収/作山宗久(著)/ 産能大出版部(1986/10)/ ISBN: 978-4382049130

ポイント: 著名経営者らが愛誦する詩—サムエル・ウルマンの「青春」。そのウルマンの姿を探求した1冊。

こんな人にお薦め: すべての人

ここがお薦め!

「青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う〜」という冒頭から始まるサムエル・ウルマンの詩に感銘を受けたビジネスマン、作山氏が、その詩人の姿を探求する本です。ウルマンは詩人としてはあまり知られていなかったようですが、その詩を読めば誰でも座右の銘にしたくなります。


あの人の本棚

この世で一番の奇跡

オグ・マンディー(著)/菅晴彦(訳)/PHP文庫(1999/02)/ISBN: 978-4569604862

ポイント: 心温まる、力を与えてくれる1冊

こんな人にお薦め: すべての人

ここがお薦め!

自己啓発・スピリチャル系の小説です。物質的には恵まれた社会に生きていながら自分自身を見失い、空しさを感じているライターで経営者の主人公に、人生の生きがいを与えるという物語。原作は1970年で、世界22カ国で翻訳され、700万部以上売れたベスト・セラーだそうです。この種の解説本やマニュアル本よりも、小説を読む方がとても新鮮な気分になります。


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永遠のゼロ

百田尚樹(著)/ 講談社文庫(2009/07)/ ISBN: 978-4062764131

ポイント: 家族に対する愛と日本人としての誇りを知る本

こんな人にお薦め: しばらく泣いたことがない人

ここがお薦め!

第2次世界大戦で命を散らせたゼロファイターの生き様を、愛をテーマに綴った歴史小説。読むと胸が熱くなります。「お国のため」と、悲惨な戦争へ駆り出されていった人たちの心境はどんなものだったのか ? 大衆が扇動され狂気となる戦争の中で主人公が最後まで自分の信念を貫く様は、日本人としてあまりにもかっこよすぎる。当時の日本軍部の問題の本質もうまく表しています。


PROFILE 菊井隆正

◎世界4大会計事務所の1つとして、各国で会計などの事業を展開するアーンスト・アンド・ヤング(Ernst&Young)のパートナー兼ジャパン・ビジネス・サービスのオセアニア地域リーダー。日豪プレスでは「税務&会計 REVIEW」で在豪日系企業向けに税務と会計の最新解説記事を寄稿。

 

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