フィラリア予防/ワンダフル・ライフ in AUS

ワンダフル・ライフ in AUS
フィラリア予防

 5月にクイーンズランド州(QLD)で犬のフィラリア症(Heartworm)が急増しているというニュースを見掛けた。そういえば、先日も我が家の掛かり付け獣医が「この間、運び込まれたけど死んでしまった犬がいてね。解剖したら心臓はフィラリアの寄生虫でいっぱいで、これはもう手の施しようがない状態だったと分かったの。ゴールドコーストにも確実にフィラリアはいるんだと気が引き締まる思いだったわ」と、予防の大切さについて語っていた。

 フィラリア症は、蚊に刺されることで寄生虫が犬や猫、人の体内に侵入する病気だ。ミクロ・サイズのフィラリアの幼虫は犬の体内に侵入すると、皮下組織や筋肉、脂肪などで発育・繁殖し、雌の成虫は28センチにも達する。犬の心臓や肺動脈に寄生すると、深刻な症状を起こす。

 オーストラリアでのフィラリアの予防は、獣医師による1年に1度の予防接種、またはペット・ショップなどで購入して犬に与える予防薬が一般的だ。自分で与える場合に注意したいのは、寄生虫予防・駆除の総合薬と表示されていても必ず「heartworm」と書かれているのを確認すること。私は以前、愛犬スパーキーに与えている薬にフィラリアが含まれていないことを全く気付かずにいたことがあった。それからは、毎年確実に獣医で注射してもらうことにしている。予防接種をした上で、更に毎月与える総合薬にフィラリア薬が含まれていても、過剰摂取させてしまう心配はないのだそうだ。

 フィラリアの予防といっても、実はフィラリアの侵入を予防することはできないため、体内に入った寄生虫を幼虫のうちに殺してしまうことが大切だ。だから蚊の少なくなる時期にも、それ以前に侵入したフィラリアへの対策として1年中投薬し続けることが推奨されている。また、温暖なQLD州だけではなく、シドニー周辺で9%、メルボルン周辺では7%のキツネにフィラリア感染が確認されており、タスマニア州以外のほとんどの地域では警戒が必要だ。

このコラムの著者

ランス陽子

ランス陽子

フォトグラファー/ライター、博士(美術)。オーストラリアで古くから牧羊犬として愛されているボーダー・コリーのスパーキーとゴールドコーストで暮らす。現在はグリフィス大学で日本語のゴールドコースト方言とオーストラリア方言を研究中。
Web: http://www.yokolance.com.au

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