人身売買を防ぎ、人権を守ろう

GC在住日本人なら知っておきたい

ゴールドコーストの異文化サービス

第2回

MCCGC(マルチカルチュラル・コミュニティーズ・カウンシル・ゴールドコースト)は、異なる文化背景を持つコミュニティーの問題や悩みを市役所、州政府、連邦政府へ報告し、政府・行政との橋渡しの役割を担っています。

 

人身売買を阻止し、人権を守るために

MCCGCは、異なる文化背景を持つコミュニティーの問題や悩みを市役所や州政府、連邦政府へと報告するなど、政府・行政との橋渡しをしています。

さて、前号で通訳について一部誤解を招いたようなので、改めて説明します。公共の病院の医者は、希望された場合、通訳を付けることが義務付けられていますが、GPやスペシャリストと呼ばれるプライベートの医者は必ずしも付ける必要はありません。しかし、連邦政府は、TISというサービスの中で、メディケアを持つ人を対象にGPにも患者にも経費がかからない電話での通訳を用意しています。かかり付けのGPがサービスに登録をしているか確認してみましょう。

それでは、今月は人身売買についてのお話をしましょう。

人間を性的産業や労働を目的として売買することは国際問題となっています。2003年、連邦政府は人身売買を含む、人道に反する行為の犯罪に関して政府全体の対策を発表しました(Division 270/271 of the Criminal Code Act 1995)。

それに伴い、豪州連邦警察(AFP)は、さらに被害が広がらないように違反者を摘発し、被害者を救済するために、特に人身売買対策チーム(Human Trafficking Team=HTT)を特別に立ち上げています。

もし、周囲に下記のような人がいたらお知らせください。被害者の可能性があります。
 
・雇用主または職業紹介所のようなところに対して借金を持ち、そのために働いている
・自由に職場を辞めることができない
・パスポートやそのほかの書類を第三者(雇用主等)に管理され、自由に取りに行けない
・雇用主から脅されていたり、暴力を振るわれているような恐れがある
・限られた場所や隔離された職場で、通常の時間帯以外しかそこから離れられない
・雇用主の管理する職場やそのほかの場所に居住し、そこから自由に離れられない
・海外からの労働者ということで、ほかの被雇用者と違う、または彼らがあまり好まない職場で働かされている
・誰かの管理下にあり自由に発言することが許されない環境にいる
・被雇用者のお金を第三者により留保されたり投資されたりしている
・被雇用者の労働条件をきちんと理解させられていない

豪州連邦警察は、人身売買をとても重要な案件と考えています。あなたの周りで、あまりにもひどい労働条件で働かされている人がいたら、ぜひ連絡してください。

豪州連邦警察(AFP)の電話は、131-237。Email は、HTT-BO@afp.gov.au です。

MCCGCの活動への質問はお気軽に日本語でnaoh@mccgc.com.au 、0423-511-549までお問い合わせください。


*中国語が一番多いのですが、中国語を話す人たちの文化背景は、中国、台湾、インドネシア、マレーシア、シンガポールなど多様性が見られます。


リビング

〈著者プロフィル〉平野尚道
マルチカルチュラル・コミュニティーズ・カウンシル・ゴールドコーストコミュニティー・デベロップメント・マネジャー
1990年に来豪。現在までにゴールドコースト日本人会の会長職を8年務める。20 0 6年から現在まで、ゴールドコーストの異文化からの移民をサポートする非営利団体MCCGCに異文化団体・育成担当として従事し、ゴールドコーストでただ1人の州政府プログラム異文化、育成担当を委託。09年在ブリスベン在日本国総領事館より在外公館長表彰を授与される。

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