メール・データを移行できない

パソコン・トラブル・シューティング

岩戸あつしの
パソコン・トラブル・シューティング

パソコンにおける、身近なトラブルの解決方法ををコンピュータ・エンジニアの岩戸あつしさんが分かりやすく解説してくれる。

 

第15回 メール・データを移行できない

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先日、あるクライアントから、今まで使っていた“Windowsメール”のデータを“Outlook”にインポートできないという電話があり、見てみると“Outlook 2003″を使っていました。”Outlook 2003″ は、”Windows メール”より以前に作られたため、“Outlook 2003″ のインポート・メ ニューの中に“Windowsメール”がなかったことが原因でした。

多くの人がウィンドウズを買った時に付いてくるメール・ソフトをそのまま使っていますがXP、VISTA、7というようにウィンドウズのバージョンが変わる度にメール・ソフトも違うものになったため、その度にデータを移し変える必要がありました。

またマイクロソフト・オフィスに付属している“Outlook”を使っている人も多いのですが、その“Outlook”にも年代ごとに異なったバージョンがあり、それらのバージョンと“Outlook Express”や“Windowsメール”とのデータ移行のことを考えるとかなり複雑になります。今回は、マイクロソフト社のメール・ソフトに絞って、データ移行を表にまとめてみました。

通常のメール・データ移行

まず、下の表をご覧ください。通常、メール・データ移行は、各ソフトのメニューにある“インポート”コマンドを使うのですが、“Outlook Express”のように“Outlook”のデータを取り込むために は、“PST”ファイルを探すのではなく、同 じプロファイル内に”Outlook”が既にイ ンストールされているのが条件になったものもあります。

また“Outlook”に“Windowsライブメール”のデータを直接インポートすることができないため、“Windowsライブメール”のExport機能を使って“Outlook”にデータ を移行することになります。

■メール・データのインポート対応表

裏技

以下の対応表で、「×」になっているところでも、実は全く不可能だというわけではなく、例えば、“Outlook”のデータを“ライブメール”に移行させる時は、いったん“Windowsメール”にインポートすると、“ライブメール”に移行できることになります。

このような裏技はウェブを調べるといろいろ見つかり、サード・パーティーのソフトやユティリティーなどを使って移行することも可能です。

また、テキストやエクセルの形式でエクスポートをするとほとんどのメール・ソフトでインポートすることができるのですが、フィールド名をリンクさせたり、余計なフィールドを削除するなど調整が必要になることがあります。

完全に移行できない場合がある

“Outlook Express”で作成したグループ・アドレスが“Outlook”にインポートしたらなくなっていたということがありました。通常のメール・アドレスは、ほぼどんな場合でも100%移行されるようですが、それ以外のグループ・アドレスやグループ・フォルダなど、1人ひとりのアドレス以外のものは移行されないものがあるようなので、移行後は何かなくなっていないか必ずチェックしてください。


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岩戸あつし <著者プロフィル>
 

大学院卒業後、貿易会社を経て、コンピュータ・エンジニアとして活躍。日経CGなどへの執筆、PCショーの講師を勤める。1992年、オーストラリアに移住。1994年シドニーにジャパン・コンピュータ・ネットを設立、主にシドニー在住の日本人、日本企業にコンピュータ・サービスを開始する。現在同代表取締役社長。

 

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