エビの白斑病の広域蔓延防止対策

エビの甲羅の内側に発生する白斑病(出典:水産庁ウェブサイト)
エビの甲羅の内側に発生する白斑病(出典:水産庁ウェブサイト)

第129回
クイーンズランド州の釣り情報
フィッシング・ライター:金園 康秀
(YASU=ブリスベン在住)

エビの白斑病の広域蔓延まんえん防止対策

アジアやアメリカのエビの養殖場で発生し、養殖産業に大被害を与えた白斑病(WSD: White Spot Disease)というウイルス性のエビの病気が昨年、ブリスベンとゴールドコーストの中間に位置するローガン地区のエビの養殖場で初めて見つかりました。これにより一部の同養殖場が閉鎖され、同地区を流れる一部の河川における漁業やレジャーでの甲殻類の捕獲が禁止されました。

最近、その地域から離れた場所の自然界のエビからも、白斑病になった固体がトロール漁船で捕獲され、危惧されていた病気の自然界への蔓延が現実となりました。

同病のオーストラリア各地への蔓延を防ぐため、QLD州政府から下の地図内の生や生きた甲殻類の他地域への移動禁止が発表されました。モートン・ベイを中心に、北はサンシャインコースト南部のカランドラ地区、南はNSW州境を流れる河川まで、かなり広範囲にわたって甲殻類の他の地域への移動が禁止されています。

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甲殻類の移動禁止地図(水産庁ウェブサイトより)

甲殻類の移動禁止地図(水産庁ウェブサイトより)

生や生きた甲殻類だけなので、ゆでるなどして調理した物や魚などは移動の制限の対象外です。なお、生の状態で冷凍した物も、もちろん移動禁止です。地図にある地域で獲れた冷凍の釣りエサ用のエビを他の地域では使用しないようにしなければなりません。

また、このエビを食べても人間には健康被害の例が報告されていないようなので、エビの養殖業者、エビのトロール漁船の漁師などの人たちの生活を守るために、同職の団体からはこの地域のエビを率先して食べようとの声が上がっているとのことです。

詳しいことは、QLD州政府のウェブサイト(Web: daf.qld.gov.au)を参照してください。

オーストラリアの釣り情報
Web: www.fujimaru.com.au

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