冬の釣りの獲物

クイーンズランド州の釣り情報
外洋の磯釣りは豪快で楽しいが、安全第一

第84回
クイーンズランド州の釣り情報
フィッシング・ライター:金園 康秀
(YASU=ブリスベン在住)

 

冬の釣りの獲物

8月になると、暖かい日も多くなって気温も上がり春らしくなりますが、水の中は1年中で一番水温が下がる時期になります。外洋ではNSW州などから北上してくる寒さに強い魚種のマダイ、シマアジやモーウォン(Morwong:タカノハ鯛の近種)などが主な釣り対象となりますが、この時期の底魚は磯臭さも少なく、そして脂肪ものっているので美味しいのが特徴です。

ただ、水温が低いので魚の活発性も低く、この時期の外洋釣りでは、大きな針に付けた大きな餌よりも、1口で飲み込めるような餌を使用する方が釣果は伸びるようです。ひと口サイズに切った新鮮なエビの剥き身や細く切ったイカの短冊などを、やや小型の針に付けて狙うと効果的でしょう。


インチクというルアーでヒットしたモーウォン。NSW州南部では一般的な釣り魚だ

ただ、小さい針を使用するとエラや胃の奥まで針を飲み込まれることが多くなり、放流しなければならない魚は無理に針を取ると死んでしまうケースも多くなります。飲み込まれた場合には無理に針を外そうとせず、口の前あたりでラインを切ってそっと放流すれば生存率も高いとのことです。

なお、サークル・フック(ネムリ針)という針先が内側に向いた形状の針を使用すると、口の奥まで飲み込まれることも少なくなって、環境保護にもつながりますので、小さな針を使うような場合はサークル・フックを推奨しています。

寒い大陸からの西風が吹く季節は外洋側の沿岸も凪になることが多いので、磯からの釣りのシーズンです。寄せ餌を少しずつ撒いて魚を沿岸に寄せ、長い磯用のロッドの先に浮きをつけた仕掛けを潮に乗せて流して狙う浮きフカセ釣りという釣り方が楽しいものです。獲物はクロダイが主流ですが、時にはシマアジやマダイの大物が掛かってくることも珍しくありません。NSW州では磯に生えているアオサという岩藻を少しずつ寄せ餌として撒き、そのアオサを餌にして狙うメジナ(ブラック・フィッシュ)釣りが有名です。磯臭いメジナもこの時期には植物性の餌を食べることが多いので、刺し身になるくらい美味しいものです。

なお、磯釣りでは滑らないように磯ブーツを履き、そして救命胴衣を着用して安全に趣味の釣りを楽しみましょう。

 

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Web: www.fujimaru.com.au

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