【WH日記】「できること」と「やりたいこと」 ー 田澤宏文さん

第16回

がんばるワーキング・ホリデー・メーカーにフォーカス

みんなの「ワーホリ・ダイアリー」

オーストラリアでがんばるワーキング・ホリデー・メーカーを毎月紹介。

 

今回登場のワーホリ・メーカーは?

田澤宏文さん

1986年生まれ・東京都出身外資系人材サービス会社を退社後、ワーキング・ホリデー・ビザにて来豪。2014年8月に自らの経験を基に、新卒学生・WHに向けたビジョン&キャリア・コンサルティング会社「BUILD.CAREER(ビルド・ドット・キャリア)」を起業。

「できること」を増やして「やりたいこと」を実現する

日本で約5年間勤務した外資系人材サービス会社を辞め、「海外で働きたい」という思いから来豪。その後、企業に勤めるのではなく、自ら起業する道を選んだ田澤さんに話を伺った。

転機を与えた留学とラグビー

高校に進むと同時にニュージーランドの姉妹校へ交換留学制度を利用して留学を決めた田澤さん。当時周囲に海外とつながりのある人はいなかったのだという。

「両親は結構保守的で、留学や海外に住むなんてことを考える人ではありませんでした。僕も好奇心旺盛なほうではなかったのですが、“自分を変えたい”という思いが強く、半ば勢いで高校進学と同時に留学プログラムを利用して留学を決めました。ただ、英語は苦手だったので、現地でクラスメイトの話にも、学校の授業にもまったくついていけませんでした。しばらくは引きこもりのような状態だったと思います」

最初はホームシックになってばかりいたという。そんな彼を変えたのはラグビーとの出会いだったという。

「留学してしばらく数カ月経った時に、学校の友人に誘われたんです。それでなんとなく始めたラグビーでしたが、気が付くとすっかりはまっていましたね。毎日勉強以上にラグビーにばかり熱中していました。おかげで英語も徐々に伸びてきて生活すべてが楽しくなっていきました。その後、日本に戻ってもラグビーを続け、大学生になっても本格的に活動していました」

しかし大学2年の時、突然のドクター・ストップにかかる。

「元々生まれてすぐに心臓を手術していたのですが、腰とあわせてドクター・ストップがかかりました。本当にショックでしたね。それから、ラグビーしかやってこなかった自分にできることがほかに無いかと、がむしゃらに考えたんです。そこで、高校時代の留学経験を活かせないかと思いました。友人たちも色々なアドバイスをくれて、結果的に大学内で個人的な“留学アドバイザー”を始めることになったのです。おかげで、このころから実際に留学希望者の相談を受けてアドバイスをするということをしていましたね」

その時の経験が基となり、大学卒業後、大手外資系人材サービス会社へと就職することとなる。

「僕が勤めていた会社は、その人の経歴や適正を見て、その人に合った仕事を紹介することが基本でした。“プレースメント・コンサルティング(案件ありきで誘導する形)”と私は言いますが、それはあくまでビジネスとしてその人に合う仕事を紹介しているだけで、その人の本当にやりたいことを見つける・導くことに100パーセント向き合っているわけではないのです。そんなことを考えた時に、海外で違った形で働きたいと思うようになりました」

来豪から起業まで、そして今後

2014年の来豪後、起業するに至った経緯はどのようなものだったのか。

「最初は就職するつもりで来豪しました。それで1カ月語学学校へ通った後、前職のシドニー支社へ行き、そこにチャンスが無いか探していましたが、ビザの問題でオーストラリアでの就職自体が厳しいということを教えられました。しかしそれがきっかけで、“海外で働きたい本当の理由は何か”を真剣に考えるようになったのです。日本でも海外でも仕事内容は同じ。結局自分は“海外で働くというステータス”を求めていたんじゃないか、と。そんな時に留学エージェンシーでインターンをする機会に恵まれました。そこでふと、自分がやりたかった『留学アドバイス』と『1人1人のための本当のキャリア・コンサルティング』をどうにか仕事にできないだろうか、という考えが頭をよぎりました。そして、そういう会社がないなら、そして海外での就職も難しいなら、自分で作ってしまえばいいと思ったのです」

そう語る田澤さんが立ち上げたのは、働くとは何か?を問い直すキャリア指南塾。新卒大学生であれば誰もが知りたい「海外で働くこと」「国内でキャリアを積む大切さ」「雇用関係の価値観の違い」「社会人の作法」などを、100本を超える動画で教えてくれるオンライン・サイトも同時に運営している。

「海外で働く上で、日本でのキャリアがどれだけ大事なのか。そして、そもそも働くとはどういうことなのかを学生のうちにきちんと知り、将来に向けて真剣に考えて欲しいのです。本サイトは世界中どこからでも視聴できますし、コンサルティングもオンラインで行っています。だから全世界に留学中の学生にも見てもらいたいですね。そして、このサービスもいずれは外国人留学生、特にこれからの時代に向けてアジア圏の人たちを対象に、世界を股にかけてやって行きたいです」

海外で働いてみたいと思う人、またこれから日本で就職を考えている学生は、ぜひサイトに訪れてみてはいかがだろうか。田澤さんの今後の事業展開にも期待が高まる。

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