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パースで男性刺した16歳少年射殺 オーストラリアで相次ぐ刃物犯罪

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精神疾患と過激主義の両面から捜査

 公共放送ABC(電子版)によると、西オーストラリア州パース郊外で4日夜、少年(16)がナイフで30代の男性を刺す事件があった。警官は襲いかかってきた少年を射殺した。西オーストラリア州警察は少年が過激主義に傾倒していたと発表したが、現時点でテロ事件とは認定していない。

 刺された30代の男性は少年と面識がないとされ、通り魔的な犯行と見られる。男性は背中に負った約2センチの切り傷が、肺まで達しているもようだ。パース市内の病院に緊急搬送先され、重傷だが様態は安定しているという。

 少年から「暴力事件を起こす」と警察に緊急通報があったのは4日午後10時ごろ。その直後、パース南郊ウィラトンにあるホームセンター「バニングス」の駐車場で男性が刺されたとの通報があった。

 州警察の警官が駆けつけたところ、大型の調理ナイフを持った少年と対峙。ナイフを振りかざしてきた少年に対し、警官2人はテーザー銃を撃って応戦したが、効果がなかったことから、警官1人が銃弾1発を発射した。少年は搬送先の病院で死亡した。

 少年は白人で、警察が把握していた人物だった。詳しいことは明らかになっていないが、過激主義の更生プログラムを受けていたという。警察は、精神疾患とオンラインの過激思想の両面から動機を調べている。

 オーストラリアでは、このところ刃物犯罪が相次いでいる。東部シドニーの商業施設で4月13日、統合失調症の罹患歴があったジョール・カウチ容疑者(40=現場で射殺)が無差別に買い物客らを襲い、6人を刺殺、12人を負傷させる事件が起きた。これ以降の約1カ月間、刺傷事件は主なものだけで4件発生している。このうちカウチ容疑者の事件以外の3件は、いずれも未成年による犯行となっている。

■ソース
Police shoot dead 16yo armed with a knife in Perth, premier suggests teen was radicalised online(ABC News)





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