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豪航空会社レックス、「任意管理手続き」に 破たんの理由は? 

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大都市間ルート参入に失敗

 オーストラリアで幅広い地方路線網を持つ国内3位の航空会社「レックス・エアラインズ」は31日、経営破たんし、「任意管理手続き」に入った。米ボーイング737を使用する州都(シドニー、メルボルンなどの大都市)間路線は直ちに運休したが、小型機「サーブ340」が飛ぶ地方路線は運航を続ける。公共放送ABC(電子版)が伝えている。

 経営危機に瀕しているとの観測から、29日に親会社「リージョナル・エクスプレス・ホールディングス」の株式が、オーストラリア証券取引所(ASX)で取引停止となっていた。30日にはウェブサイトで州都間を結ぶ路線の予約もできなくなっていた。

ヴァージンが顧客支援

 任意管理手続きとは、オーストラリアの会社整理の手段の1つ。暫定的に事業を継続しながら、管財人の下で再建を進める。

 既にレックス便を予約した顧客については、ヴァージン・オーストラリア航空が支援を表明している。ヴァージンは、フライトの予約変更手続きが必要な顧客に対し、8月14日までに連絡するよう呼びかけている。

 労組によると、州都間の737運航停止により、最大610人のレックス社員が即座に職を失うという。

シドニー発着枠獲得に苦戦

 ABCによると、レックスが大都市間ルートの参入に失敗したことが、経営破たんの背景にあると見られている。レックスは2021年、10機の737をリースし、シドニー、メルボルン、ブリスベンを結ぶ「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれる大都市間路線に参入した。

 収益性の高いゴールデン・トライアングルは最大手カンタス航空と2番手ヴァージンが寡占していて、新規参入は20年ぶりだった。しかし、シドニー空港でピーク時の発着枠を十分に獲得できなかったことが、経営状態の悪化につながったとの見方が出ている。

■ソース

Rex Airlines enters voluntary administration but regional services continue to operate(ABC News)





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