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オーストラリア市場に成長の軸足 住友林業の戦略とは?

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「住宅不足の解決に取り組む」

 オーストラリアの住宅最大手メトリコン・グループの連結子会社化を決めた住友林業。08年に同国の戸建住宅事業に参入し、現地住宅企業の買収を繰り返して規模を拡大してきた。今年4月には、現地企業と組んでブリスベンで賃貸マンション開発を発表し、アフォーダブル(購入しやすい)住宅の開発にも取り組んでいる。

 メトリコンの子会社化により、長期計画の目標供給戸数(5,500戸)を6年前倒しで達成し、30年までに年間1万戸の供給体制を目指す。同社は声明で「グループ収益の柱である米国住宅事業に加えて豪州でも住宅事業を拡大させ、海外事業の安定したポートフォリオを構築します」と述べた。

 オーストラリアでは、現在約2,700万人の総人口に占める海外出生者の割合が約3割と高い。同社は、今後も移民受け入れによる安定的な人口増加と経済成長が見込まれ、住宅需要の拡大が期待できると見ている。

 一方、住宅供給が不足して価格上昇が続いたことを背景に、住宅取得が困難になっていることが社会問題となっている。このため同社は「生活基盤の核となる質の高い住宅を提供し豪州の長年の課題である住宅不足の解決に取り組む」と強調している。

■ソース

「豪州最大手住宅会社 Metricon グループ株式取得(子会社化)及び特定子会社の異動に関するお知らせ」(住友林業)

ニュースリリース「全豪No.1 規模のビルダーグループへ 豪州最大手の住宅会社Metricon(メトリコン)グループを買収」(住友林業)

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