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新イプソス世論調査でモリソン保守連合大敗を予想

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長期的に労働党支持が上回り、遂に53対47に

 スコット・モリソン連邦首相は選挙投票日の発表を引き伸ばし続けてきており、今年5月末までに行わなければならない選挙の投票日候補が次第に狭まってきている。

 現在では5月18日がもっとも有力とされているが、シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えたイプソス世論調査の結果、野党労働党対与党保守連合の支持率が再び大きく広がり、このままいくと保守連合が大敗すると予想される。

 この調査は、2019年予算案発表翌日4月3日から6日までの期間に1200人の回答者を対象に実施され、許容誤差は2.9%。

 モリソン政権は個人所得税の全面的な減税を公約して以来支持率を下げており、2019年予算案発表後は二党択一で労働党の53%に対する47%と差が広がっている。

 党首同士の人気では46%のモリソン首相が35%のビル・ショーテン労働党党首を引き離しており、双方の実績に対する回答者の満足率から不満足率を引いた純満足率はモリソン首相がプラス9%、それに対してショーテン労働党党首の純満足率はマイナス15%になっている。

 2018年8月の自由党党首更迭劇で下野したマルコム・タンブル氏は政変直前7月には57%対30%とショーテン党首を大きく引き離していた。

 今回の世論調査の支持率は2016年選挙時に比べると労働党が3%拡大しており、全国一律に分配すれば12議席増ということになるが、選挙区によって大きく異なるため必ずしも予想できない。

 また、一次得票率では労働党は34%と前回選挙時と変わらず、これまでに発表された世論調査結果から見るとやや異常に低い。また、緑の党の得票率は前回選挙の10%から大きく伸びて13%になっている。しかし、緑の党のプレファレンスは労働党に流れる票が多いため、二党択一では労働党が保守連合を大きく引き離すことになる。

 この調査の保守連合の一次得票率は37%で前回選挙時の42%を大きく割っている。
■ソース
Ipsos poll: 53-47 result puts Morrison government on course for major election defeat

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