シドニー都心部広域に40km/hの制限速度

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衝突・歩行者人身事故防止試験実施から

 NSW州政府は、シドニー都心部の一部で試験実施されていた40km/hの制限速度を広い範囲に実施すると発表した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 8月11日より、シドニー都心部の一部で過去3年間行われてきた試験実施区域を都心部西側区域に約4分の3ほど広げて本格実施に入り、バランガルー、ドウズ・ポイント、ミラーズ・ポイント、アルティモの一部などにも適用されるようになる。また、実施区域には「high pedestrian zone」の標識が立てられる。

 「Centre for Road Safety」のバーナード・カーロン所長は、「交通の90%が歩行者という地域に40km/h制限区域を拡大することは歩行者の安全を向上することにつながるのではないか」と語っている。

 車が40km/hで歩行者に衝突した場合と50km/hで衝突した場合を比較すると後者は前者に比べて死亡率が2倍になる。

 カーロン氏は、「2014年に都心部の一部に40km/hゾーンを導入して以来、車との衝突で歩行者が重傷を負うケースが46%低下した。制限速度を40km/hに引き下げることは、この地域で昼間働く人にとっても安全になるが、シドニー都心部の交通事故の40%が午後6時から午前6時の間に起きており、夜にシドニーの町を歩く人にとっても安全な町になると考えられる」と述べている。

 都心部で40km/h制限速度が実施される街路には、サセックス、ポティンジャー、ロワー・フォート、ウィンドミル、ナポレオン、アースキン、キング、マーケット、シェリーの各ストリートとヒクソン・ロードが含まれる。また、アルティモ地区ではブロードウェイのハリス・ストリートに近い区間、リージェント、トーマス、ハリス、メリアン、マッカーサーの各ストリートとアルティモ・ロードが含まれる。

■ソース
40km/h speed limit expanded in Sydney’s CBD – again

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