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ギンピー・チャリティ・カントリー・ミュージック・マスター

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QLD州で精神衛生問題への意識普及掲げて

 QLD州ギンピーで、精神衛生問題への意識普及を掲げてカントリー・ミュージック・フェスティバルが開かれている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 QLD州南東部ギンピーの町で今年37年目になるカントリー・ミュージック・マスター(集い)は、精神衛生への関心を高め、寄金を募るとともに、自殺防止の一環として、参加者には裸になることで精神衛生問題からの解放を勧めている。

 この集いのグレッグ・カバナー会長は、「農村部の住民も都市住民と同じように精神衛生問題に直面する。しかし、農村部では精神衛生のサポートを受ける機会が乏しいため、都市住民に比べて自殺に至ることが多い。人一人が自殺することで家族、友人、職場、学校、地域社会に大きな心理的影響が広がる。また、QLD州の自殺率は余りにも高すぎる」と語っている。

 このフェスティバルは過去38年間に1,500万ドルの寄金を集めており、協賛慈善団体に寄付している。

 今年は、寄金はロイヤル・フライング・ドクター・サービス(RFDS)の精神衛生サービスに贈られる他、4日間のイベントでたきぎの用意、便所掃除、ごみ回収などを行う地域社会グループにも贈られる。

 RFDSQLDのメレディス・ステイブCEOは、「QLD州北部、西部の洪水、ずっと続く旱魃などで遠隔地の住民へのカウンセリング・サービスの必要性が高まっている。航空救急サービスが重要な役割を占めているが、農村社会の人々の心理にカウンセリング・サポートや介護をすることも同じように重要だ。今年は特に州の農村地域、遠隔地の人々の心理が厳しい試練にさらされている」と語っている。

 今年のイベントには150人を超えるミュージシャンが参加し、今年はゴールデン・ギターを8回獲得しているフェリシティ・アークハートさんがマスター親善大使を務めている。アークハートさんは3か月前に夫のグレン・ハンナさんが自殺しており、「精神衛生問題では話し合うことがとても重要だ。どのように話せばいいのかを考えている。私は精神衛生問題を抱える人と暮らしながらそのことに全然気づかなかった。私達はラジオでいのちの電話番号やビヨンドブルーの電話番号を聴取者に伝え、夫は毎週のようにその番号を聞いていながら私に気持ちを話すことができなかった。精神衛生問題を抱えていることの恥ずかしさをかなぐり捨て、助けを求めていいんだと訴え続けたい」と語っている。
■ソース
The Gympie Country Music Muster is getting naked to ‘strip away’ mental health’s stigma

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