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連邦警察、情報部職員旧住所に捜索令状執行

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通信情報収集に特化した秘密的な豪通信局

 9月4日、連邦警察(AFP)職員が、キャンベラの豪通信局(ASD)職員の旧住所に捜索令状を執行した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ASDはいくつかの旧称を持ち、2013年まではDefence Signals Directorate(国防通信局)と呼ばれてきたように国防省の情報機関で、ASIOやASISなどの情報機関と違って、その活動は国民にほとんど知られていない。しかし、NTのアリス・スプリングス南西のパイン・ギャップにある衛星監視基地なども管理しており、エシェロンと呼ばれる英米系5か国で組織する情報共有システムに送られる。

 捜査対象になっているASDのキャメロン・ギル職員は、2019年3月までその民家に住んでいた。

 同日早朝、キャンベラのグリフィス地区の住所を家宅捜索したAFP職員は午後3時頃には大きな黒のプラスチック袋を抱えて同住所から現れ、車で立ち去った。

 ギル氏はジョアン・ラウンデス駐イラク豪大使の夫であり、過去何年間か、いくつかの大臣の政策顧問を務めてきた。

 この家宅捜索がニューズ・コープのアニカ・スメサースト氏宅やABC放送本部捜索と何らかの関連があるのかどうかまだ明らかにされていない。

 家宅捜索目撃者は、捜索の間、屋内から大きな破裂音のような音が聞こえてきたと証言しており、AFP職員の一人は青の使い捨て手袋をしていたことが証言されている。

 AFPが声明を発表し、この捜索はオーストラリア社会への危険とは無関係と述べているが、継続捜査中であり、これ以上の情報を発表することは適当ではないとしている。
■ソース
Australian Federal Police raids Canberra home where intelligence officer lived

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