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イラン、豪女性大学講師受刑、カップル拘留中

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豪大学女性学者もイランからの出国禁止

 トランプ米大統領のイラン制裁強化以来ペルシャ湾緊張、豪軍のホルムズ海峡派遣でオーストラリアとイランの緊張も高まっているが、現在、イランではオーストラリア人の女性大学講師1人が受刑中で、2人が未決拘留中、さらにメルボルン大学の女性学者1人は一旦釈放されたが容疑内容の捜査が終わるまでイランからの出国を禁じられている。

 イランには通常の先進国では考えられないような行為が禁止されているため、豪外務省では、旅行者がうっかり法律違反をして逮捕起訴される可能性もあるが、容疑もはっきりしないまま逮捕拘留される可能性があると警告している。

 女性大学講師はメルボルン大学の講師を務めたことがあり、イギリスのケンブリッジ大学でも学んでいた。しかし、2018年10月、イラン旅行中に逮捕され、懲役10年の刑を言い渡され、テヘラン郊外の政治犯収容で悪名高いエビン刑務所に収容されている。女性講師の家族も接見を禁じられており、豪政府職員がイラン政府担当者と女性釈放の話し合いを進めており、報道したシドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、この釈放の妨げにならないよう、女性の氏名その他の情報をすべて伏せている。

 また、オーストラリア人のカップルはテヘラン州の軍用地周辺でキャンプしている時に写真を撮ったために逮捕されている。

 豪外務貿易省(DFAT)は、「3人の豪人の家族には領事援助を行っている。また、DFATでは、渡航者情報として、イランへの渡航はどうしても必要でない限り見合わせるよう勧告している」と発表している。

 メルボルン大学の女性学者で、イランとオーストラリアの二重国籍を持つメイマナト・ホセイニ=チャボシ氏は2018年12月にイランを出国しかけたところで逮捕されている。ホセイニ=チャボシ氏はメルボルン人口国際衛生研究所所属の人口専門家。同氏は、「イランの機関に侵入しようとした」容疑で起訴されており、保釈されているが、容疑の捜査が終わるまでイラン出国を禁じられている。

 この8月、イラン政府高官が、「オーストラリアがアメリカに従っているため、イランとの関係が悪化している」と宣言している。
■ソース
Lovely’ Australian lecturer sentenced to 10 years in Iranian prison

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