NSW州で児童の親18人を一斉逮捕

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託児所詐欺に児童の詳細情報提供

 NSW州警察は託児所年齢の児童を抱える親の自宅を一斉捜索し、託児所詐欺に加担した容疑で逮捕した。

 この詐欺でファミリー・デー・ケア・シンジケートは政府からの託児費補助金を何百万ドルも不当に得ていた。

 9月12日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 9月10日、州警察は同詐欺事件で男7人、女1人を起訴しており、さらに12日早朝、シドニー都市圏南西部の複数の住宅で逮捕令状を執行し、女16人を逮捕している。

 今年は5月にも大規模な手入れがあり、シドニー地域とウロンゴン地域で託児所を経営するレッド・ロージーズ・ファミリー・デー・ケアの詐欺に加担したとして17人を起訴している。

 このデー・ケアは家族経営の託児所企業で、実際には預かっていない児童を預かっているかのように装い、連邦のChild Care Subsidy Scheme (CCSS)など、政府の託児費補助金制度を悪用して、8か月の間に400万ドルを不当に得ていた。また、起訴された親達は情報の見返りを受け取っていた。

 CCSSなどの制度は、中低所得世帯の経済的負担を軽減するために設けられており、預かっている児童を登録し、政府から託児所に直接補助金が支払われる。託児所はこの補助金額を差し引いた額を保護者から請求することができる。

 警察では、児童の情報を託児所に提供したとしてさらに大勢の親を調べている。

 ABCの調査によれば、託児所会社は存在するが、児童を預かったことがなく、ある託児所の場合、書類上は50人の児童を預かっていることになっているが、住所は車庫だった。

 この大がかりな詐欺事件の捜査には、連邦教育訓練省、全豪犯罪情報委員会、NSW州教育省、NSW州犯罪調査委員会が州警察と協力している。
■ソース
NSW Police arrest parents for involvement in alleged childcare racket which stole millions

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