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クライブ・ジェームズ(80)、英ケンブリッジの自宅で死去

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コガラ出身の作家、10年近い白血病闘病の末

 11月28日、シドニー南部コガラ地区に生まれたオーストラリア人作家、クライブ・ジェームズ氏(80)が、11月24日にイギリスのケンブリッジの自宅で死去したことが伝えられた。80歳。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 オーストラリア出身ながらイギリスで作家として名を成した後、放送の分野にも守備範囲を広げて活動し、文化面で世界的に知られたオーストラリア人になっていた。

 しかし、2010年に白血病と肺気腫の診断を受け、余命も長くないことを明らかにしていた。

 「コガラの少年」は、辛辣な知性、膨大な語彙、詩への情熱などで知られた多作家で、オーストラリアを離れ、50年にわたってイギリスに永住してきたが、それでもオーストラリアへの思いを失わなかった。

 ジョージ・ブランディス駐英豪高等弁務官が「知の巨人」への弔辞をたむけ、「彼は紛れもなく、この時代のオーストラリア最大の詩人であった。また、機知と洞察力に富んだ批評家であり、才能に恵まれた文学者であった。彼は、真に学徒的な知識と非常にオーストラリア的とも言える善意に富んだ懐疑主義を兼ね備えていた。オーストラリア・ハウスの良き友人であったジェームズは、オーストラリア人にもイギリス人も等しなみに惜しまれることであろう」と述べている。

 クライブ・ジェームズ氏は、新聞のコラム、ラジオ、テレビ番組などを通じて、彼の持ち前の鋭い機知で世界中の家庭に入り込んでいった。50年に及ぶその経歴で、詩やエッセー、回顧録、文学作品、歌の歌詞など、数多くの著作を発表してきた。

 彼の娘、クレアウェンさんは父親を評して、「ショーマンにして同時に隠遁者」でもあると述べたことがある。

 クライブ・ジェームズ氏の家族、妻のプル・ショウさん、娘のクレアウェンさん、ルシンダさんは今も存命。
■ソース
Clive James, the kid from Kogarah, dies aged 80

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