裸火禁止令のシドニー都市部にも煙立ちこめる
NSW州一円に激甚火災危険警報と裸火禁令が発令されているさなか、シドニー都市圏周辺部各所でブッシュファイアが発生しており、シドニー都市部にもブッシュファイアの煙が立ちこめ、空と太陽がオレンジ色の霞に包まれている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
現在5箇所のブッシュファイアが「緊急」警報レベルに達しており、南部海岸地域の住民には今から避難しても手遅れだ、との警報が出ている。
現在、緊急レベルの警報が出されているのはバンガラ・クリーク、クラワン、ゴスパーズ・マウンテン、グリーン・ワトル・クリーク、リトル・L・コンプレックスなどのブッシュファイア。
また、ホークスベリー、ワラガンバ・ダム南西地域の住民には、留まって家屋を守るつもりでなければ直ちに避難するよう警告が出ている。ワラガンバ南西のウォロンディリー地区で燃えているグリーン・ワトル・クリークの火炎前線はレーク・ブラゴランを飛び越え、東のナタイ、オークデール方面に向かって進んでおり、ナタイの住民は直ちに避難するよう警告が出されている。
リッチモンドの北西、一週間以上燃え続けているゴスパーズ・マウンテンのブッシュファイアでは、コロ・ハイツ、アッパー・コロの住民には留まって火災から家屋を守るつもりではなければ直ちにウィルバフォース方面に避難するよう警告が出ている。また、ボリー、ワラバダの住民には安全のため早めに避難するよう警告が出ている。
NSW州内で12月6日にも引き続き裸火全面禁止令が出ているのは、大シドニー、最北部、北部海岸、大ハンター、イラワラ、ショールヘイブン、南部山岳などの地域。
南部海岸地域のクロワン火災ではベイトマンズ・ベイより北でプリンセス・ハイウェイが通行止めになっており、海岸部の住民には避難路が断たれているため避難は不可能。安全なところを探して隠れるよう指示が出ている。
■ソース
Bushfire emergencies unfolding on Sydney’s outskirts amid severe fire danger