100フィートMAXIのコマンチがライン優勝
12月26日午後にシドニー・ハーバーをスタートしたシドニー・ホバート・ヨット・レースは100フィートMAXIのComancheが28日朝に3回目のライン優勝を果たした。
ABC放送(電子版)が伝えた。
Comancheの記録は1日18時間20分24秒。
レースはComancheがほぼ全行程をリードしていたが、わずかながらScallywagやInfoTrackにリードされることもあった。また、フィニッシュは12月28日午後になるのではないかと見られていたが、結局同日午前7時30分(東部時間帯)にフィニッシュ・ラインを通過している。
係留が済むとスキッパーのジム・クーニー氏がクルーにシャンペンを振りまいてライン優勝を祝ったが、ヨット・レースで長年のしきたりになっている優勝艇のスキッパーを海に投げ込む段になると、クーニー氏の息子のジェームズさんが代役を務め、ダーウェント川に投げ込まれるという一幕もあった。
Comancheはほとんど終始トップ・グループを抑えていたが、緒戦で風を探して岸から遠く離れて膨らんだコースを取るという賭けに出た。さらに2日目になると、他の2艇に何度かリードを取られたが、コメンテータはこれを「ネコとネズミの追いかけ合い」と評していた。
結局、北西風の追い風を背にしてレースはスピードを上げ、28日早朝のダーウェント川入りとなった。
次いで同じスーパーMAXIのInfoTrackがダーウェント川に入り、過去に9回のライン優勝を果たしているWild Oats XI、さらに38秒遅れてScallywagが到着、次いでBlack Jackが入港した。
2017年のレースではライン優勝していたWild Oats XIがシドニーで出走直後に他の艇のコースを横切ったとして罰を受け、Comancheが2015年に次いで2度目のライン優勝を果たした。
今年のレースでは、しばし首位に立っていたScallywagがサメと衝突したために船足を落とし、遂に4位にまで下がっている。
■ソース
Comanche wins line honours in 75th Sydney to Hobart yacht race