オミクロン株感染､12月以来の最低水準を記録
2月6日付シドニー･モーニング･ヘラルド紙(SMH､電子版)は､NSW州政府の発表として､2月5日午後8時までの24時間に7,893人がコロナウイルス陽性と判定され､コロナウイルス感染症入院患者は2,321人､死者は28人にのぼると伝えた｡1日の新陽性者は漸減しており､2021年12月以来最低水準を記録した｡陽性者は､4,337人が迅速抗原検査(RAT)､3,556人がPCR検査による判定だった｡
入院患者のうち､147人がICUに収容されており､前日の152人から漸減している｡
NSW保健局のデータによると､16歳以上の人口の94.1%が2回のコロナウイルス･ワクチン接種を済ませており､43.5%が3回目もブースター接種として済ませている｡
ドミニク･ペロテーNSW州首相は､｢入院患者数やICU収容者数のデータで大変喜ばしい変化が続いている｣と語っているが､公衆衛生専門家からは､｢次の変異株に対応する計画を建てておかなければならない｣との声も挙がっている｡
死者の内訳は男性17人､女性11人､2人が40代､3人が60代､6人が70代､10人が80代､7人が90代となっている｡また､65歳未満の死者では1人が3回の接種を済ませており､1人が2回の接種､1人が未接種となっており､いずれも重篤な基礎疾患があった｡また､28人のうち5人が3回の接種､20人が2回の接種､3人が未接種となっている｡この数字からも､州保健局は､ブースター接種に効果があるとして3回目の接種を呼びかけている｡
また､州政府は､これまでのDine and Discoveryに似た$250のバウチャー制度を前倒しで実施すると発表している｡このバウチャーは制度に参加する文化団体､ライブ･ミュージック､芸術施設､宿泊予約などで利用することができる｡
この制度は､4歳半から18歳までの未成年家族のいる世帯が参加施設で$50のバウチャー5枚を利用することができるもので､10月に制度を発表する際に､ペロテーNSW州首相は､｢このバウチャー制度は､ロックダウン中に児童生徒の学習活動を助ける保護者に対する感謝のしるしとして､また州の経済活動を刺激する政策として編成されている｣と発表していた｡
■ソース
NSW records 7893 new COVID-19 cases, 28 deaths
