野生コアラ保護に国費3.4億円投じる理由とは? オーストラリア連邦政府

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最新の医療機器提供 疫病の脅威から守る

Photo: David Clode on Unsplash

 オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州のポート・スティーブンスで、疫病の流行で危機に瀕しているコアラを守る研究事業が始まった。マレー・ワット連邦環境・水資源相が14日、発表した。

 研究事業が実施されるのは、野生動物の保護を目的に活動している非営利法人「ポート・スティーブンス・コアラ病院」。政府の地方環境保護事業プログラムから3年間に300万豪ドル(約3億4,000万円)を投じ、最新の医療機器を使って野生のコアラを診察する。

 CTスキャンやレントゲン、超音波診断、血液検査などの最新機器を導入する。野生のコアラ100匹を対象に、感染症のクラミジアと、ウイルス疾患のコアラ・レトロウイルスの研究や予防、治療に役立てる。これら2つの疫病は野生のコアラの脅威となっている。

 特にCTスキャンによる診断は、全身の精細な3次元画像を撮影でき、コアラの健康を守るための画期的な技術になるという。研究結果は全国で共有され、コアラ生息数全体の回復に貢献することが期待されている。

 病院を視察したメリル・スワンソン連邦下院議員(地元選挙区選出)は、「ポート・スティーブンス・コアラ病院には、保護活動を率いる機器と人材、能力が備わった。将来の世代が、歴史の本の中ではなく、すくすくと育つ野生のコアラを見ることができるだろう」と述べた。

◼️ソース

Joint media release: $3 Million boost drives groundbreaking koala research in Port Stephens(Senator the Hon Murray Watt)

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