ガソリン減税で抑制 それでも物価高は広範囲に拡大

オーストラリア統計局(ABS)が27日発表した月次物価統計によると、4月の消費者物価指数(CPI総合)は前年同月比で4.2%上昇した。上昇率は、ホルムズ海峡封鎖の影響で燃料価格が急上昇した3月の4.6%から0.3ポイント減速し、事前の市場予測4.4%(公共放送ABC)を下回った。前月比の上昇率も0.4%と3月の1.1%からスローダウンした。
自動車燃料費は3月に前月比32.8%急騰した後、4月は同7.0%下落した。連邦政府は4月1日以降、3カ月限定の物価高対策として燃料税率を半減している。これがインフレ上昇に一定の歯止めをかけた格好だ。ただ、ABSによると、4月の自動車燃料の小売価格は、イラン攻撃前の2月と比べると依然として23.5%高い水準にある。
ABC電子版によると、ジム・チャーマーズ連邦財務相は「財務省の分析では、燃料減税は(4月の)ヘッドライン・インフレ率(CPI総合)を0.5ポイント押し下げた」と述べ、政府の物価高対策の効果をアピールした。
一方、極端な物価変動を除いたトリム平均値(基調的インフレ率=コアインフレ率)の上昇率は3.4%とおおむね市場の予測通りだった。3月の3.3%から小幅に加速した。ABSは3月と4月のトリム平均値で自動車燃料を除外していることから、エネルギー・ショックが経済の幅広い範囲に波及していることを示唆している。
ABS物価統計部門の責任者を務めるスー−エレン・ルーク氏は声明で「原油高の影響で、小包の配送や建築資材といったモノやサービスの物流コスト上昇が確認できる」と指摘した。郵便サービス費は前年同月比12.4%、住宅建設費は同4.7%、それぞれ上昇した。
■ソース
CPI rose 4.2% in the year to April 2026, Media Release(ABS)
Markets live: Westpac fined $26m for ‘grossly negligent’ conduct, ASX opens lower(ABC News)