四半期で1兆円、前年同期比3倍

世界的な人工知能(AI)需要急増の波が、オーストラリアにも押し寄せている。AIの運用に欠かせない巨大な建物「データセンター」に関連した建設や機器への投資が爆発的に伸びていて、全体の設備投資を押し上げている。
オーストラリア統計局(ABS)が28日発表した民間部門の設備投資に関するデータによると、今年1-3月期の新規設備投資額は525億7,400万豪ドル(季節調整済み=約5.5兆円)と前期比で6.5%、前年同期比で14.5%それぞれ増加した。このうち「建設・構造物」への投資は250億8,100万豪ドル(前期比3.8%減、前年同期比0.8%増)、「設備・工場・機械」は274億9,300万豪ドル(前期比18.1%増、前年同期比31.0%増)だった。
部門別の内訳を見ると、データセンターを含む「情報メディア・通信」の成長が顕著だ。同部門への投資額は87億300万豪ドルと前期比で96.1%増と約2倍、前年同期比で190.1%増と約3倍それぞれ伸びた。このうち、建設への投資額は27億2,400万豪ドルと前期比12.6%増、前年同期比45.4%増だった。関連機器への投資額は59億7,900万豪ドルと前期比196.1%増(約3倍)、前年同期比404.4%増(約5倍)と驚異的な伸びを示した。
ABSビジネス統計部門のトム・レイ氏は声明で次のように指摘した。
「(全体の)設備投資が伸びた背景には、データセンター関連機器への投資がある。とりわけ、サーバーラック(サーバーなどの電子機器を収納する筐体)や情報処理機器が著しく伸びた」
一方、オーストラリアの基幹産業である鉱業への投資は横ばいで推移している。鉱業部門への設備投資額は129億400万豪ドルと前期比で変わらず、前年同期比で1.3%減少した。
◼️ソース
Data centre investment drives new capital expenditure, Media Release(ABS)
Private New Capital Expenditure and Expected Expenditure, Australia(ABS)