オーストラリア経済成長にブレーキ 1-3月GDP、前期比0.3%増 市場予測下回る

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燃料高騰でぜいたく品消費低調、財布の紐引き締め

 オーストラリアの経済成長が、予想以上のペースでスローダウンしている。オーストラリア統計局(ABS)が3日発表した国内総生産(GDP)統計によると、1-3月期の実質GDP(季節調整済み)は前期比で0.3%増と25年10-12月期の0.9%増から減速し、市場予測の0.5%増(ロイター通信)を下回った。前年同期比では2.5%と前期と同じだった。

 GDPに占める割合が大きい家計支出(個人消費)は、全体で前期比0.5%伸びた。政府の補助金停止による電気料金上昇に加え、3月以降にホルムズ海峡封鎖でガソリン小売価格が急騰したことを受け、生活必需品への支出が0.8%増えた。

 ただ、裁量的支出(ぜいたく品)は0.1%増にとどまった。消費者が財布の紐を引き締めている様子がうかがえる。

 ABSのGDP統計部門のグレース・キム氏は声明で「金利の上昇と、3月以降の燃料コストの急上昇によって、消費者はより慎重になっているようだ」と指摘した。

 電気料金の補助金停止の影響で、政府部門の最終支出は0.2%減となった。3月に西オーストラリア州北部を通過したサイクロンの影響で鉱業生産は1.5%減となり、輸出は全体で1.1%減少した。

データセンター需要急増で民間投資は絶好調

 一方、AIブームによるデータセンター建設需要が急増していることから、機械・設備への投資は16.3%急増した。全体の民間部門の投資は6.0%伸びた。

 ただ、データセンター関連機器の輸入が6.3%伸びた影響で、輸入が2.1%増加した。輸出から輸入を引いた「純輸出」が大幅に減り、全体のGDPを0.8ポイント押し下げる結果となった。

 GDP統計では、輸出はプラス、輸入はマイナスの数字として計上される。キム氏は「(東部)ニューサウスウェールズ州と(南部)ビクトリア州でのデータセンター建設拡大によって、機械・設備への投資は過去30年間で最高を記録した。しかし、これらの投資によるGDPへのプラス効果は相殺された。ほとんどの関連機器が輸入されているからだ」と説明した。

年末に前年同期比1.3%まで減速−中銀予測

 オーストラリア経済は今後、さらに成長のスピードを緩めると見られている。中央銀行・豪準備銀(RBA)の予測によると、実質GDP成長率は4-6月期に前年同期比1.9%、年末までに同1.3%に減速する見通しだ。

 1-3月期GDPが予測を下回ったことで、RBAの利上げ観測はやや後退した。ロイター通信によると、市場が織り込む6月の利上げ確率は7%まで低下した。次の8月会合は半々となっている。

 RBAは再燃しているインフレ圧力を抑え込むため、今年2月以降3会合連続で0.25ポイントの利上げを行い、政策金利を4.35%としている。

■ソース

Australian economy grew 0.3% in the March quarter, Media Release(ABS)

Australian National Accounts: National Income, Expenditure and Product(ABS) Australia Q1 economic growth slows on trade drag, consumers struggle(Reuters)

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