国の研究機関が検査中

3日付の公共放送ABC(電子版)によると、オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州で、毒性の強い高病原性鳥インフルエンザ「H5N1 2.3.4.4b」の感染疑い例が初めて確認された。同国ではこのところ陽性の確認や疑い例が相次いでいる。
同州北東海岸ホークス・ネスト付近で発見されたオオフルマカモメから、初期検査で陽性反応が出た。西オーストラリア州パース北方でも、死んだオオフルマカモメから同様の陽性疑い例が見つかった。オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)が現在、2つのサンプルを詳しく検査している。結果は4日にも判明する見通し。
オーストラリアではこれまでH5N1 2.3.4.4bの感染例がなかったが、西オーストラリア州南部ケープ・ル・グランド・ビーチで6月、トウゾクカモメから初めて陽性が確認された。その後、西オーストラリア州で累計4例、南オーストラリア州で1例が見つかっていた。
H5N1 2.3.4.4bは致死性が高く、世界各地で鳥だけではなくアザラシやアシカなど海洋哺乳類の大量死が報告されている。感染が拡大した場合、養鶏業などに大打撃を与える恐れがある。稀にヒトに感染することもある。
ABCによると、ニューサウスウェールズ州のモリアーティ農業相は「養鶏業への感染拡大は報告されていない」とした上で「どんな状況になっても準備はできている」と強調。「パニックになる必要はない、卵も鶏肉もこれまで通り購入を続けてほしい」と冷静な対応を呼びかけた。
■ソース
Suspected positive H5 bird flu case detected in NSW and WA(ABC News)