西シドニー空港線のメトロ新車両、ウィーンから到着 でも開港に間に合わないよ!

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通路幅拡大 車内モニターにフライト情報

ニューサウスウェールズ州南東部ポート・ケンブラ港で船から降ろされるメトロの新型車両(Photo: Carolyn Hatchwell)

 開港間近の西シドニー国際空港と周辺地域を結ぶ新鉄道「メトロ」用の車両1編成3両が6月30日、南東部ポート・ケンブラ港に陸揚げされ、大型トレーラーで西郊オーチャード・ヒルズにある車両基地に運ばれた。キャサリン・キング連邦インフラ・交通相が3日、発表した。

 メトロは、運転士が乗らない自動運転の鉄道システム。オーストラリアでは珍しいホームドアを全駅に備える。その新線「西シドニー空港線」には12編成を導入する。到着したのはこのうち最初の1編成。鉄道車両製造大手の独シーメンス・モビリティーがオーストラリア・ウィーンの拠点で製造し、船で2万3,000キロを旅してきた。

 新車両はの設計は、既存のメトロM1線(北西郊外タラウォンから市内中心部を縦断して南郊シドナムに至る51.5キロ)と異なる。空港利用客の利便性を考慮し、M1線の車両と比べて通路幅を約30センチ拡大。座席下の荷物置き場や、リアルタイムで航空機の発着情報を表示する高精細モニターも設置し、「国内屈指の先進的な鉄道車両」(キング連邦交通相)だという。

独シーメンス・モビリティーが製造する西シドニー線用新型車両。仏アルストム製のM1線用車両とは設計が異なる。1編成当たりの車両数も3両とM1線の6両の半分となっている(Photo: Carolyn Hatchwell)

 座席は、従来のロングシート(縦座席)に加え、グループ乗車に適したクロスシート(横座席)を用意した。自転車用スペースも1編成当たり4台分設置した。

 新線は、西郊セント・メアリーズから西シドニー国際空港を経てブラッドフィールドに至る全長23キロ(全6駅)。ただ、シドニー市内中心部からは空港まで直通していないため、既存の鉄道と接続するセント・メアリーズ駅でメトロに乗り換える必要がある。同駅から空港ターミナル駅までの所要時間は約15分となる。

 残る11編成も今後数カ月間に到着する予定で、年内にも走行試験を始める。ところが、メトロの営業運転開始は、新空港の開港に間に合わない。新空港は7月26日に貨物機、10月25日に旅客機の運航をそれぞれ開始する。メトロ開業までは当面、シャトルバスが運行する。

■ソース

First airport metro train touches down in Western Sydney(The Hon Catherine King MP, Minister for Infrastructure, Transport, Regional Development and Local Government)

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