シドニー中心部に位置する国際会議場「International Convention Centre Sydney(ICC Sydney)」で、屋上を活用した大規模なソーラーファームの建設が進められている。完成すれば、南半球のCBD(中心業務地区)にあるソーラーファームとして最大規模になるという。
計画では、ICC Sydneyの屋上に約4,500枚の太陽光発電パネルを設置。最大で年間2,000トンの二酸化炭素排出量を削減でき、最大400世帯分に相当する電力を生み出す見込みである。
発電した電力に加え、再生可能エネルギー由来の電力を購入することで、政府所有の同施設全体を100%グリーンエネルギーで運営することを目指す。
ICC Sydneyではすでに太陽光パネルを導入していたが、従来のパネルは重量があり、屋上の一部には設置できなかった。今回、より軽量で効率の高い新型パネルを採用することで、発電規模を大幅に拡大する。新しい設備により、従来と比べて約3倍のエネルギーを生み出せるという。
同施設では年間約180万ドルに上る電気料金の削減に向け、照明を省エネ型に切り替えるなど、消費電力を抑える取り組みも進めている。
なお、既存の太陽光パネルは撤去後、ニューサウスウェールズ州北部のアーミデール近郊にある動物保護施設「Kindly Animal Sanctuary」に譲渡され、再利用される予定だ。今後10~15年程度は使用できると見込まれている。
NSW州では、シドニー、ニューカッスル、ウーロンゴンなど都市部で再生可能エネルギーの活用を拡大する動きも進んでいる。今回のICC Sydneyの取り組みをはじめ、都市の屋根や既存施設を活用した再生可能エネルギーの導入が、今後さらに広がる可能性がある。
■ソース
Sydney CBD solar farm to cut carbon emissions by 2,000 tonnes a year (ABC News)