オーストラリア自動車市場に地殻変動! BEV、初めてガソリン車上回る

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中国勢急増 トヨタ首位維持もシェア縮小

Photo: Michael Marais on Unsplash

 オーストラリアの連邦自動車工業会(FCAI)はこのほど、8月の新車販売台数に関する統計を発表した。これによると、電池に貯めた電力のみでモーターを駆動して走るバッテリー電気自動車(BEV)のシェアは24.9%に達し、ガソリンだけで走るエンジン車を初めて上回った。BEVは2万7,089台と前年同月比で171%増え、月間の最高記録を更新した。

 エンジンとモーターを併用する「ハイブリッド車」は18.5%、充電も可能な「プラグイン・ハイブリッド車」は10.5%を占めた。広義の電動車(BEVとハイブリッド、プラグイン・ハイブリッドの合計)は、販売台数の半数を超えた。

 オーストラリアでは近年、BEVの伸びが頭打ちとなっていた。充電の手間や充電インフラ、航続距離などがネックとなっていた。しかし、ホルムズ海峡封鎖の影響で燃料価格が高騰したことを背景に、今年に入ってBEVへの需要が急回復している。

 メーカー別では、BEVに強い中国勢が急激に販売台数を拡大している。8月のブランド別販売台数ランキングでは、トップ10のうち5つを中国車が占めた。伝統的にオーストラリア市場で存在感が強い日本勢は、防戦を強いられている。日本メーカーはハイブリッド車の技術が高い反面、BEVでは米テスラや中国勢の後塵を拝している。

 年初から8月までの累計販売台数を見ると、トヨタは13万5,262台とダントツの首位を維持したものの、シェアは16.7%と前年同期の20.1%から3.4ポイント減らした。一方、中国BYDは6万8,423台を販売。シェアは前年同期の4.0%から8.4%と2倍以上に伸ばし、2位に浮上している。

 FCAIのトニー・ウェバー代表は声明で「BEVの販売が高水準を維持していることに加え、ブランド別の人気が変化している。このことは、いかに消費者の選択と競争が新車市場を変革させているかを物語っている」と述べ、オーストラリアの自動車市場が大きな構造的変化の渦中にあるとの見方を示した。

■ソース

August vehicle market remains buoyant(FCAI)

EV sales overtake petrol cars for the first time(The Hon Chris Bowen, Minister for Climate Change and Energy)

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