喫煙率10人に1人 町のタバコ屋で普通に買えるも、犯罪組織の資金源に

公共放送ABC(電子版)によると、オーストラリア国境警備隊(ABF)は8月、西オーストラリア州と北部準州で、非合法タバコの一斉捜査を行った。商店や倉庫、民家など66カ所で家宅捜索を実施し、紙巻きタバコ170万本、タバコの葉504キロ、電子タバコ9,500本、ニコチンパウチ(オーラルタバコ)6,310個を押収した。
押収した非合法タバコの末端価格は81万4,000豪ドル(約9,020万円)、脱税額は400万豪ドルに達するという。
オーストラリアでは、喫煙者を減らす観点から、政府がタバコ税を先進国でも最高水準に引き上げてきたことから、正規のタバコがきわめて高額となった。そのため、密輸された非合法タバコが広く流通するようになった。地域によっては、普通のタバコ店や小規模な雑貨店で非合法品を簡単に買うことができる。
非合法タバコの密輸・密売は犯罪組織の収入源とされ、当局は取り締まりを強化している。ただ、オーストラリアの成人の喫煙率は依然として10.6%(2022年、オーストラリア統計局)ある。非合法品は正規品の3分の1から4分の1程度の価格で販売されており、安い非合法品の需要は高い。
営業停止命令を受けたタバコ店が、すぐにほかの場所で営業を再開するなど「もぐらたたき」の様相を呈している。
ABCによると、西オーストラリア州保健省のタバコ規制部門の責任者を務めるシェーン・ギブレット氏は次のように述べ、非合法品の購入者に注意を呼びかけた。
「ひとつ明確にしておきたいことがあります。もしあなたが非合法のタバコや電子タバコを買っているのなら、その資金がおそらく犯罪組織の手に渡っているということです」
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