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シドニー近郊鉄道ブルーマウンテン線不通

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ベルズ・ラインオブ・ロードも橋が依然浸水

 1週間以上降り続いた大雨はNSW州各地の町が軒まで浸水する洪水を引き起こし、スコット・モリソン連邦首相もようやく「国家非常事態」宣言を発令した。

 3月10日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、シドニー近郊鉄道ブルーマウンテン線がペンリス・リスゴー間で不通になっており、来週まで開通の見込みが立っていないこと、また、グレート・ウェスタン・ハイウェイ、それに並行する代替路のベルズ・ライン・オブ・ロードはホークスベリー川にかかるノース・リッチモンド橋が依然浸水しており、通行止めになっていると伝えている。

 唯一の鉄道と2本の横断道路に支障が出ていることから、NSW州政府は市民に対して、「今週末はブルーマウンテン越えの旅行を控えるよう」呼びかけている。

 10日11日と晴天になったが、鉄道のブルーマウンテン線は、カトゥーンバ、エミュー・プレーンズで地滑りが発生しており、また、リューラでは路盤陥没が起きているため、電車が走れない状態になっている。

 シドニー近郊鉄道はその他にもT1西部線がスコッフィールドとリッチモンドの間で、また、南部高原線がモス・ベールとキャンベルタウンの間で、いずれも浸水や地滑りのために不通になっている。

 シドニー鉄道局のマット・ロングランドCEOは、「荒天のため、高圧インフラストラクチャが破損し、線路上に障害物が散らかっている。線路作業員が現在100箇所以上のリスク区間で保全作業を行っている。作業がすべて終わってもその後で路盤検査や修復作業も行わなければならない。すべての作業が終わるまでまだ暫くかかるだろう」と語っている。

 3月11日には、ブルーマウンテンを横断するグレート・ウェスタン・ハイウェイがマウント・ビクトリアで地滑りのために一部車線が閉鎖されており、道路管理職員が斜面の安定性を検査している。また、ハイウェイの北を通過する代替路、ベルズ・ライン・オブ・ロードも橋が浸水しているため通行止めになっている。

 シドニー鉄道局は、オリンピック・パーク線がリドコムと会場の間で浸水しているため代替バス運行に切り替えている。また、T1北部海岸線はホーンズビーとベロウラの間が不通になっており代替バス運行に切り替えている。

 NSW運輸局では、州各地で地滑りや陥没など道路網の損壊が大きく、道路修理の前段階として地質検査を行っている」と発表している。
■ソース
Rail line closure, road damage sparks call to avoid Blue Mountains

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