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死んだヒキガエルの匂い ケアンズで悪臭放つ世界最大の花

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5年ぶりに開花 わずか2日間の儚い命

ケアンズ植物園で5年ぶりに開花したショウダイオオコンニャク(Cairns Botanic Gardensのフェイスブック・ページより)

 世界最大の花を咲かせる珍しい熱帯植物がケアンズの植物園で5年ぶりに開花し、特有の刺激臭を放ってクリスマスの来場者を驚かせた。公共放送ABC(電子版)が報じている。

 ケアンズ市内にある植物園「ケアンズ・ボタニック・ガーデンズ」で花を咲かせたのは、サトイモ科・コンニャク属の「ショウダイオオコンニャク」(英名:titan arum、学名:Amorphophallus titanium)。直径1.5メートル以上と世界最大な花を咲かせるインドネシア・スマトラ島の固有種だ。

花は、受粉を仲介する虫を惹き付けるために「ヒキガエルの死骸のよう」と言われる強烈な刺激臭を発するが、開花するのは数年に一度だけ。花の寿命も2日間と非常に短いため、目撃できれば非常にレアな経験となる。

 今回の開花はちょうどクリスマスと重なった。24日のクリスマスイブに2017年以来初めてワインレッドの巨大な花を開かせ始め、25日のクリスマス・デーの朝に満開に。26日のボクシング・デーの昼頃にはもう枯れ始めた。

 植物園の学芸員を務めるチャールズ・クラーク博士によると、ショウダイオオコンニャクの開花時期を正確に予測するのは難しい。今シーズンに花を咲かせるかどうかは11月末まで分からなかったという。

 この2日間、クリスマスをケアンズで過ごす観光客など約2,000人が来場したが、この日を待ち望んでいた植物ファンも多かったという。中には、開花のニュースを聞いて急きょブリスベンから飛行機でやってきた人もいたそうだ。

「何年も花を咲かせていなかったので、花を見るのはなかなか簡単ではないと思っていたのでしょう。だから(この日のために)準備して、見にきてくれたのはうれしかったですね」(クラーク博士)

■ソース
Rare corpse flower in bloom at Cairns Botanic Gardens attracts thousands of visitors(ABC News)

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