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コロナで亡くなった人の割合は全死者数の2.9%だった オーストラリア統計局

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11月末までのコロナ死者数は合計1万3,641人

出典:オーストラリア統計局(ABS) 作成:守屋太郎

 オーストラリア統計局(ABS)はこのほど、これまでの新型コロナウイルスの死者数に関する暫定的な統計を発表した。これによると、2020年初頭の感染拡大から今年11月30日までに、国内でコロナが直接的な原因となり死亡した人は1万1,077人、他の疾患との合併症などによる間接的な原因で死亡した人は2,564人となり、コロナ関連の死者数は合計1万3,641人となった。

 この期間にオーストラリアでは47万4,457人が死去しており、コロナで亡くなった人の数が全死者数に占める割合は2.9%だった。

 感染拡大以降の死者数の推移(グラフ)を見ると、「第一波」の死者数は20年8月にピークとなり、473人がコロナで命を落とした。次の感染拡大のピークは約1年後、デルタ株が猛威を振るい、21年10月には441人が死亡している。1年前の21年末、デルタ株に替わってオミクロン株の感染が急拡大したのは記憶に新しい。年明けの22年1月には、これまでで最多の1,628人が亡くなっている。

コロナは5番目に多い死因だった

 また、他の疾患で亡くなった人との比較が可能な22年1月〜9月の統計で見ると、全死者数は14万4,650人と同期間の平均値と比べて16.0%多かった。このうち8,160人がコロナで亡くなっており、全死者数に占める割合は5.6%だった。

 この期間の病気による死因で最も多かったのはガン(3万7,810人)。2位は認知症(1万2,991人)、3位は虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞=1万1,399人)、4位は呼吸器系疾患(1万766人)となっており、コロナで亡くなった人は5番目に多かった。脳血管の疾患(脳梗塞、脳卒中など=7,105人)、糖尿病(4,273人)がこれに続いている。

■ソース
COVID-19 Mortality in Australia: Deaths registered until 30 November 2022(Australian Bureau of Statistics)
Provisional Mortality Statistics(Australian Bureau of Statistics)

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