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オーストラリア最低賃金、時給約2,100円に 7月1日から8.65%引き上げ

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週給は最低約8万1,000円

 オーストラリア連邦政府の「フェアワーク・コミッション」(公正労働委員会)は2日、全国統一の成人の最低賃金を時給23.23豪ドル(約2,100円)に引き上げると発表した。最低週給(38時間労働)は882.80豪ドル(約8万1,000円)となる。

 オーストラリアの物価水準は日本と比べて高いため単純に比較できないものの、最低限の仕事でも月曜日から金曜日まで毎日働けば、月給で手取り32万円程度稼げる計算になる。

 現行の最低賃金(時給21.38豪ドル、週給812.60豪ドル)と比べて8.65%上昇する。新しい最低賃金は、オーストラリアの新会計年度が始まる7月1日から施行する。

 公正労働委員会は年に一度、物価変動などに合わせて最低賃金を改訂している。引き続き激しいインフレに見舞われていることを踏まえ、引き上げ幅を今年度の5.2%から加速させる。オーストラリアの直近1月〜3月期の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比7.0%と依然として歴史的な高水準にある。

 今回の決定は、労組の要求を上回る異例の引き上げ幅となった。与党労働党の支持母体である「オーストラリア労働組合評議会」(ACTU)は今年はじめ、新年度の最低時給を7.0%引き上げて時給22.38豪ドルとするよう求めていた。

■ソース
The Annual Wage Review Decision(Fair Work Commission)





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