2021年5月 ニュース/コミュニティー

オーストラリアの日系コミュニティー・ニュースをお届け!

Japanese Community News

オーストラリアにおける日系コミュニティーのニュースや最新情報を紹介していくと共に、シドニーを中心に各地で行われるセミナーやイベントの告知や報告などを掲載。

J-Kids LABによる親子参加型プロジェクト
オンライン日本語アカデミー設立へ向けて

2021年6月の開校を目指している
2021年6月の開校を目指している

 オーストラリア在住の日系人家庭の子どもたちに向けてサイエンス・ワークショップを提供しているJ-Kids L ABが、オーストラリア全土の子どもたちを対象とした私塾設立を目指し、4月29日までクラウド・ファンディングを行っている。

 「サイエンスかーちゃん」の異名を持つメルボルン在住の井口由紀子氏は、自身が運営するサイエンス・ワークショップなどを通じて出会った家族から「英語圏で生活する中で、子どもの日本語を維持する難しさ」について感じ、キッズ・サイエンスの枠を超えた「日本語継承のための私塾」設立の構想を練っていた。

 そんな折、新型コロナウイルスによるロックダウンにより、市民権を得た「オンライン」でのコミュニケーションにヒントを得て、今回の企画を着想。

 オンライン日本語アカデミーでは、子どもたちが日本語を使って自己表現できる機会を提供するために、さまざまなイベントやプロジェクトを企画。キッズ・サイエンス・プログラムはもちろん、オンライン音読、ひらがな・漢字大会を始め、両親が講師となり執り行うプログラムから、子どもが主体となって行うライブ・インタビューなどさまざまなプロジェクトが行われる予定だ。

 新型コロナウイルスの状況が落ち着いた際には、オフライン・イベントの企画も構想中とのこと。

 入会希望者はメンパーシップ費として、一口以上のクラウド・ファンディングでの支援が必要となる。詳細は下記ウェブサイトより。

 アカデミー第一期となる今回は、オーストラリア在住の日本語話者のみを対象にしているが、第二期以降は他国在住者も対象となるよう活動の範囲を広げていく予定だ。なお、J-Kids LABではオンライン日本語アカデミーのゲスト講師も併せて募集中。興味のある人は下記ウェブサイトへアクセス。

■J-KidsLAB
Web: www.jkidslab.com.au/crowdfunding
応援グループ(FB):www.facebook.com/groups/928188831339909


写真展示会「Untitled Showa」開催
昭和前期写真の返還プロジェクト

あるべき場所へ戻って欲しい数々の写真
あるべき場所へ戻って欲しい数々の写真
いつどこで、誰が誰を撮影したのか
いつどこで、誰が誰を撮影したのか

 シドニーのセントラル・パーク、レベル2のモール内で5月30日まで、昭和前期の写真の持ち主を探すプロジェクト「Untitled SHOWA」の展示会が開催中だ。4日にはワークショップとトーク・ショーも予定されている(メール予約必須)。

 展示されているのはオーストラリア在住のアーティスト金森マユ氏が蚤の市で発見した、日本の昭和前期の写真郡で、撮影時期は1930年代〜60年代、撮影場所は日本だという。

 写真はビクトリア州ジーロングに住んでいた故人の遺品に含まれていたもので、「なぜこれらの写真がオーストラリアにあるのか」と興味を持った同氏が全てまとめて購入したという。

 日本から豪州へ移住して来た戦争花嫁を始めとした人物の持ち物、オーストラリア在住者による写真コレクションなどさまざまな可能性が考えられる中「これらの写真に写る人びとやその家族、またはその写真の撮影者に返還したい」との思いから、オーストラリア政府の助成プログラムや豪日交流基金の支援を得てプロジェクトを立ち上げた。

 同展示会をはじめ、今後、ジーロング、そして日本でも展示会を開催、更にワークショップなどの活動を通じて協力を呼び掛けていくという。更に関西学院大学総合政策学部の学生との共同調査も予定されている。

 公式サイトにはデジタル化された全ての写真が公開され、情報を集めるため各写真にコメント欄が設けられている。

 フェイスブック、インスタグラムなどSNSでは最新情報や写真に関するさまざまな人のコメントをリアルタイムで確認できる。

 「家にいながら参加できる、日豪で歴史をひもとくプイロジェクト。多くの人に参加して欲しい」と金森氏はコメントしている。

■Untitled SHOWA
Email: untitled.showa@gmail.com
Web: untitled.showa.com.au
フェイスブック:@Untitled.Showa
ツイッター:@UntitledShowa
インスタグラム:@untitled.showa


大熊町・バサースト市、姉妹都市協定30周年
東日本大震災10年を迎えて

参加者による記念撮影
参加者による記念撮影

 NSW州バサースト市と福島県大熊町の姉妹都市協定30周年記念協定締結、再調印式が3月25日、バサースト市役所、及び大熊町役場でオンラインを介して行われた。式に先立ち、11日には東日本大震災10周年への祈念と姉妹都市30周年を記念し、バサースト市にある大熊庭園で百日紅(サルスベリ)の植樹式が執り行われた。大熊町では再調印式典当日に八重桜が植樹された。

 新型コロナウイルスにより両国の行き来がままならない中行われた今回の式典。大熊町とバサースト市それぞれが協定書に署名し、原本は後日双方の役所へ伝送された。

 オンラインで参加した紀谷昌彦・在シドニー日本国総領事は「バサースト市を含めてオーストラリア政府や国民など、世界中の友人からたくさんの支援を受けました」と東日本大震災時の対応に関する謝意を述べると共に、震災時の豪州政府の支援を振り返った。

 「2011年3月11日に発生した東日本大震災から10年が経過。東北海岸沖で発生した地震後の津波は、三陸沿岸の地域に甚大な被害をもたらし、2万2,000人以上が死亡または行方不明です。私の思いと祈りは、災害の犠牲者と共にあります。震災直後から数カ月間、日本は、オーストラリアから76人の緊急救助隊が日本に配備され、救助チームを連れてきた豪空軍のC-17航空機は日本に残り、人道支援活動のために救援物資や装備を輸送しました。11年4月には、当時のギラード首相が被災地を訪問。外国の指導者による最初の訪問であり、日本国民にとっても大きな力となりました。日本政府を代表して、バサーストの皆様を始めオーストラリア人の皆様のご支援と友好に心より感謝申し上げます。震災後も『困った時に友人を助ける』という真心からの努力に基づいた日本とオーストラリアの交流は続きました。震災後に多くの人が大熊町の外へ避難しても、バサーストと大熊の人びとがお互いに連絡を取り合うことは止めず、特に子どもたちをサポートするための支援金を集めたバサースト市民の迅速な対応はすばらしかったです。被災して以来、バサースト市の代表が何度も大熊町を訪問され、バサーストと大熊の姉妹都市関係が今日まで続いて来たことは大変に感慨深いものがあります。大熊・東北の人びとの強さと回復力、更にバサーストと大熊、日本とオーストラリアの人びとの友好の絆に触発された未来を楽しみにしていきましょう」

 また、吉田淳・大熊町長は「30年という長きにわたり親密な交流を積み重ね、強い信頼関係を築いてまいりました。これもバーク市長を始めとするバサースト市のみなさんと大熊町民が、行政間のやりとりにとどまらない、草の根レベルの親睦を深めてきた結果だと思っています。国際交流と相互理解に尽力されてきた両市町の皆さんに、心より敬意を表します」と話した。その後、バサースト市と大熊町の交流のメイン・プログラムであるホームステイ・プログラムに言及。

 「毎年のように町の子ども達を受け入れて頂き、またバサーストから福島へも多くの方々に来て頂きました。このように30年の記念日を迎えられたのは、混乱の中にいた私たちをバサースト市の皆さんが温かく見守り、励まし、どのような状況でも交流を継続できるよう力を尽くしてくださったからだと心より感謝しています」

 大熊町は約8年の全町避難を経て19年4月、町の一部で避難指示が解除され、同年5月から新しい役場庁舎で業務を再開している。


令和2年度「日本食普及の親善大使任命式」
豪州で5人目となる大使に荒金育英氏

在メルボルン総領事館で関係各位との記念撮影
在メルボルン総領事館で関係各位との記念撮影
荒金育英氏(左)と島田順二・在メルボルン日本国総領事(右)
荒金育英氏(左)と島田順二・在メルボルン日本国総領事(右)

 農林水産省は令和2年度「日本食普及の親善大使」としてメルボルンを拠点とし活動している荒金育英氏を任命し、2021年3月10日、在メルボルン日本国総領事公邸において任命状を島田順二・在メルボルン総領事より授与した。

 同親善大使は、農林水産省が日本食と食文化の普及に関する的確なアドバイスを行う日本料理関係者などを親善大使として任命し、その魅力を発信するという趣旨に基づいている。

 オーストラリアではこれまで4人の親善大使が任命されてきた。荒金氏は今年、5人目として任命され、メルボルンからは初めての親善大使となった。

 これまでも在メルボルン日本国総領事館が行う日本食材の広報に対しての協力、地方自治体が行う産品のPR、更には姉妹都市イベントなどへの出演と、さまざまな場面で日本食・日本食材の発信に尽力して来た荒金氏。今後も同様の活動を継続する旨を今回の式典で表明した。

 荒金氏は、1987年に来豪。大阪のロイヤル・ホテルでシェフとして研鑽を積んだ経験を生かし、メルボルンでも有数のトップ・シェフとして活躍し、「きんさん」の相性で親しまれている。「フレンチの鉄人」と呼ばれている坂井宏行氏を始め、著名人との交流も数多い。

 過去には観光大使を務めた高知県産ゆずなどの販売促進に関わり自身の店で月替わりの日本酒を1種類ずつプロモーションし、日本の食文化を盛り上げるなど、料理を通じたチャリティー・イベントの実施経験も豊富だ。

 オーストラリは国土の広さから土地によって旬の異なる食材が手に入り、最近ではオーストラリアでもよりシンプルな食材が好まれるようになってきたこともあり、食材の品質の向上は日本でのニーズの向上につながっている。

 日本のおいしい食材をオーストラリアへ、オーストラリアの良い品質の食材を日本へと届ける活動を通した両国交流の意義は深い。新たに日本食普及の親善大使として任命された荒金氏の活躍に注目が集まる。


ANA観光アクション部、香川県と協業
小豆島オンライン・バス・ツアーを開催

幸せのオリーブ色ポスト
幸せのオリーブ色ポスト

 香川県で3 年に一度開催されている「瀬戸内芸術祭」が2022年度に開催されることに先立ち、全日本空輸(ANA)は3月21日、将来の観光客拡大を目指した「小豆島オンライン・バス・ツアー」を開催した。

 例年多くの人がオーストラリアから瀬戸内芸術祭に訪れることもあり、新たな瀬戸内に興味を持ってもらうことが狙いだ。

 昨今、新型コロナウイルスの影響で日本への旅行が難しい状況であるが、それを逆手に家に居ながら小豆島の現地の人や参加者と会話をし旅行気分を味わえる、バーチャルとリアルの融合を目指した全く新しいタイプのツアーで、1時間30分ほどのツアーは小松空港から始まった。瀬戸内海に浮かぶ小豆島へはフェリーで移動し、道中はプランナーの司会で自己紹介やクイズなどが行われた。

 穏やかな海に囲まれた島内にはスタジオジブリ映画『魔女の宅急便』の世界を実体験できる「オリーブ公園」や1日2回、干潮時に海の中から砂の道が現れる「エンジェル・ロード」、日本で唯一、空・海・渓谷を一度に眺望できる「寒霞渓(かんかけい)」など、写真撮影に最適なフォトジェニック・スポットが多く存在する。

 オリーブ公園では魔法のほうきの貸し出しがあるので見逃せない。映画のロケ地でも有名なエンジェル・ロードは大切な人と手をつないで渡ると、砂州の真ん中に天使が舞い降り願いを叶えてくれる恋人の聖地だ。寒霞渓ではロープウェーから四季折々で違った顔が見られるので季節ごとに訪れたい。

 自宅からのツアー参加者は現地ガイドのライブ中継により、画面から広がる自然豊かな小豆島の景色を楽しんだ。また、今回は木桶づくりの醤油蔵「ヤマクロ醤油」で通常のツアーでは見学困難な木桶づくりの様子を特別に見学した。


首都・キャンベラで東日本大震災10周年の集い

 日本に滞在経験のあるJE Tプログラム同窓会キャンベラ、豪日協会、キャンベラ日本クラブが3月31日、東日本大震災10周年を機にメモリアル・サービスをキャンベラ奈良平和公園で執り行った。

 当日は、日豪関係者170人が参加。山上信吾・駐オーストラリア日本国大使によるあいさつに始まり、キャンベラ日本クラブ委員のダリン・ハミルトン氏、キャンベラ・ロータリー・クラブからマイケル・レベイ氏、JETプログラムよりエデン・ロウ氏、JET同窓会よりサマンサ・アネット氏が続いた。

 山上大使は震災直後からのオーストラリア政府からの支援に感謝の言葉を述べた。

 式典では1分間の黙祷が故人へ捧げられた他、キャンベラ日本クラブ・コミュニティ日本語学校の代表による詩の朗読や生徒と参加者による坂本九さんの「上を向いて歩こう」が合唱された。当日は「上を向いて歩こう」の英訳された歌詞も配られた。


SBSラジオ日本語放送見どころ

 SBSラジオ日本語放送は毎週、火、木、土曜日の午後10 〜11時に番組を放送している。シドニー市内からはA Mラジオ1107khzにチューンを合わせる方法と、デジタル・テレビのデジタル・ラジオ「SBSRadio1」を選択する方法で聞くことができる。

 先月は、ニュー・サウス・ウェールズ州ヘンティで暮らすデザイナーのいずみ・フーパーさんや、人種差別をテーマにした短編アクション・コメディーに携わったシドニーの俳優・原昴史さん、女性支援プラットフォーム「WOMENCANFLY.CO」の創設者・會澤貴美代さんなどをインタビューし、放送。ウェブ・サイトでバックナンバーの視聴もできる。

 毎月第3週目の木曜日には日豪プレス翌月号の見どころや取材の裏話などを編集部スタッフが紹介している。

■SBSラジオ日本語放送
Email: Japanese.program@sbs.com.au
Web: www.sbs.com.au/Japanese
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