日豪フットボール新時代「再会」第122回

日豪フットボール新時代 第122回
再会

筆者の“出待ち”に満面の笑みで応えてくれた丈(左)とコナー
筆者の“出待ち”に満面の笑みで応えてくれた丈(左)とコナー

 朋有り、遠方より来たる、亦(また)楽しからずや。いきなり冒頭に論語の一節を引かずとも、いつも、同じフットボール愛を共有する友との再会はうれしいものだ。

 Aリーグを長く取材するが、物理的に取材に赴(おもむ)くのはブリスベン・ロアの主催試合がほとんど。ゆえに筆者の選手移籍の動向観測がほぼブリスベンでの定点観測状態なのは、ある程度致し方のないところだ。そんな筆者の取材時の楽しみは、ブリスベンに遠征して来るチームと共に旧ロア所属選手が戻って来て、試合後に彼らがロッカー・ルームから出て来るのを待ち構えて、ちょっとしたフットボール談義に花を咲かせ、選手の生の声を拾うことだった。

 しかし昨季、ロアが本拠地をブリスベンの北の外れレッドクリフに移し、更にコロナ禍が襲ったことで取材スタイルもガラリと変わった。コロナ対策の取材規制で、試合後の会見が全てオンライン化、取材行動が著しく制限された。コロナ禍で少なくても年1回は心掛けていた他都市への取材行きも厳しくなった今、アウェー選手の生の声を聞くチャンスを失って手をこまねいているわけにもいかない。それで今季からは、サポーターらと肩を並べ、スタジアムの通用口を出て来る選手を“出待ち”している。

 最近の出待ちの大きな成果は、ロアOBの日系選手、カレッティ丈(アデレード・ユナイテッド/22)とコナー・オトゥール(現シドニーFC/24)の2人とキャッチアップできたこと。共にロアでは安定した出番をつかめず、新天地を求めて移籍したのだが、元ロアで日系となると当然ながら要注目で彼らの動向は常に気にしてきた。

 共に日本人の母を持つ日系選手として密かに期するものがあった東京五輪出場の夢は叶わなかったが、2人の若武者のこれからの活躍を今後も折に触れて伝えていきたい。

 来季は、スタジアム裏での再会でどんな裏話を聞けるのだろうか、楽しみだ。

このコラムの著者

植松久隆(タカ植松)

植松久隆(タカ植松)

ライター、コラムニスト。うえまつの呟き「ユーロ2020とコパ・アメリカの熱戦が続く。当コラム執筆時はそれぞれの決勝戦の直前。更にはW杯アジア最終予選の組分けが発表され、またもや“日豪同舟”が実現。気軽に取材に行けないご時世だが、何とか現地取材ができるように祈るばかり」

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