海のリズムに合わせて暮らす 波乗り天国シドニーの魅力

海のリズムに合わせて暮らす 波乗り天国シドニーの魅力
Surfing Sydney

 地球の表面の約7割は海に覆われている。しかし、世界を見渡しても1年を通して海水が比較的温かく、かつサーフィンに適した波に恵まれている先進国の大都市は、実はシドニーくらいしかない。

 大自然とグローバル経済が共存したこの街では、毎日サーフィンしながらプロフェッショナルなキャリアも両立できる。「以前からサーフィンに憧れていた」「単純に海が好き」「新しい試練に立ち向かいたい」…。そんな人は、シドニーに住んでいる特権を生かしてサーフィンを始めてみてはどうだろうか。
(ジャーナリスト:守屋太郎)

ほぼ毎日、波がある。それでいて、グローバルなビジネス環境で仕事も頑張れる。そんな先進国の大都市は、世界でもシドニーだけじゃないでしょうか。

サーフィンは競技スポーツである以前に、ライフスタイルの側面が大きい。波高、波長、うねり、風、潮の満ち引きといった地球のリズムに合わせて海に入ることは、サーファーにとって生活の一部である。

軟派なイメージも強いサーフィンだが、実際は、体力、スキル、メンタル、全ての面において、ハードなスポーツである。余程の運動神経の持ち主でなければ、ビーチに数回、行っただけで簡単に波に乗れるようにはならない。ゴルフのようにレッスン・プロが手取り足取り教えてくれるものでもない。リフトに乗ればゲレンデの上に行けるスノー・スポーツと違い、まずパドル(漕ぐ)する力がなければ、沖に出ることさえできない。せっかく海に行っても、湘南などでは全く波がないことも珍しくない。ある程度楽しめるレベルまでに上達するには、一定の期間、例えばひと夏、海に通い詰めることのできる時間と労力が必要になる。

広義での波乗り(サーフィン)とは、低気圧などの強風によって海上に発生した波紋が、うねりとなって岸に届き、砂州や岩棚、岬といった浅瀬に乗り上げて崩れた波に乗る、ウォーター・スポーツである。崩れかけた波の壁を右または左に走るのが基本動作だが、波頭にボードを当て込む、波の空洞(チューブ)に入る、といったさまざまな技がある。ただ、波乗りに適した地形や自然条件を備えた海岸は限られていて、どこにでもあるわけではない。

それらの点で、シドニーはサーフィンに理想的な環境に恵まれている。サーフィン目的で移住したという日本人のビジネス・パーソンはこう話す。

「毎朝サーフィンしても9時に出社できるし、真夏は8時半頃まで明るいので仕事帰りにも海に入ることができます。海から上がり、夕陽を見ながら飲むビールは最高です。ビーチの近くに住めて、1年を通して海水温の寒暖の差が小さく、ほぼ毎日、波がある。それでいて、グローバルなビジネス環境で仕事も頑張れる。そんな先進国の大都市は、世界でもシドニーだけじゃないでしょうか」

注:新型コロナウイルス感染拡大防止のための移動規制に注意してください。地域によっては不要不急の移動が禁止されている場合があります。なお、ロックダウン中の地域内であっても、エクササイズの一環としてサーフィンは認められていますが、ビーチが封鎖される場合がありますので当局の最新の発表を必ず確認しましょう。
シドニー周辺の海岸線はサーフィンに最適な波に恵まれており、世界的なプロ・サーファーも数多く輩出している(Photo: Destination NSW)
シドニー周辺の海岸線はサーフィンに最適な波に恵まれており、世界的なプロ・サーファーも数多く輩出している(Photo: Destination NSW)

始める前にこれだけは知っておきたい

サーフィンを難しくしている最大の要因は、間違ったボード選びにある。サーフボードといっても、1メートル前後の発泡素材のボードに這って乗る「ボディーボード」、1.8メートル前後のグラスファイバー製の「ショート・ボード」、2.7メートル以上の「ロング・ボード」などさまざまだ。

しかし、短くて浮力がない上級者向けのショート・ボードから始める人が多いため、なかなか上達しない。初心者には、ショートとロングの中間くらいの長さで、浮力が高い、発泡素材製の「ソフト・ボード」をお薦めしたい。1日目は、まず体験レッスンに参加してみよう(右ページURL参照)。こうしたレッスンでは、初心者向けのソフト・ボードでまず波を捕まえ、ボードの上に立つことを教えてくれる。

初めのうちは、アウトサイド(沖)から崩れる波には乗れないので、インサイド(岸に近いエリア)でいったん崩れた白波(英語で「ホワイト・ウォーター」)に乗る練習を重ね、タイミングとコツをつかもう。岸に向かってクロールのように両腕でボードをパドル(漕ぐ)して波を捕まえ、推進力が付いたらボードの上に立ってみる。

安全対策も欠かせない。足とボードをつなぐレッグ・ロープが万が一切れても、岸まで帰れる泳力は溺死しないために不可欠だ。ビギナーは、波情報サイトでうねりの高さが1~2ft(波が崩れる時点でヒザ~コシの波高)の小波を狙おう。皮膚ガン対策の耐水性日焼け止めクリームも必須。サメの出没情報や、ブルーボトル(カツオノエボシ)の大量発生にも注意したい。

良い波に乗るには、波の高さやうねりの向き、風向き、潮の満ち引きといった海の自然のサイクルを知ることも不可欠だ。そのためには下記の2つの波情報サイトを活用したい。いずれも詳細情報は有料だが、主なビーチのリアルタイム映像などを無料で閲覧できる。

主な波情報サイト

■Surfline with Coastalwatch

Web:www.surfline.com

■Swellnet

Web:www.swellnet.com

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日豪プレス 配布場所   日豪プレス 新刊発行    Oishii Japanese Restaurant Guide

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