KIRIN AFCアジア・カップ2015を振り返る

アジア・カップ2015開催記念特集

AFCアジア・カップ2015を振り返る

在豪の日本人コミュニティを大いに盛り上げ、たくさん感動を与えてくれた。その盛り上がりを、大会の公式スポンサーとして支えたのが、日本代表のオフィシャル・パートナーでもあるKIRINだ。本ページでは、日豪プレスがKIRINとともに今大会に合わせて行ってきたフットサル大会やパブリック・ビューイングなどのイベントのレポートを、本紙サッカー連載でおなじみの植松久隆による特別コラムとともにお届けする。

2人の若武者がもたらす「恵み」

——UAE戦で見えた日本代表の光明

 これまで3号連続で行ってきたKIRINとの連動企画。最終回を迎える今回は、新たな日本代表の“恵み”について語る。文・植松久隆/Taka Uematsu(ライター/本紙特約記者)


武藤嘉紀選手(写真右)©CRAIG GOLDING / AFP

柴崎岳選手(写真右)©SAEED KHAN / AFP

悔しい。本当に悔しくて、手元に並べたKIRIN「恵み」のスタビーの本数が増えるばかり…。そんな光景が、どれだけ多くの人の自宅で、あるいは近隣のパブで見られたことだろうか。そんな筆者自身、試合後に自宅に戻って流し込んだ、いつもはスムースで爽やかな飲みごたえの愛飲の「恵み」が、その夜だけは今までになくほろ苦く思えた。それだけ、ビターで悔しい敗戦だった。

とはいえ、いつまでも敗戦を悔いていても進歩がないので、ここはもう切り替えるしかない。これからもサッカーは続くし、日本代表は戦い続ける。次の予定される日本代表の日程は、3月27日に大分で予定されるキリン・チャレンジ・カップ・チュニジア戦、続く31日の親善試合ウズベキスタン戦。これらの試合に先立って招集される日本代表は、今後を見据えたフレッシュな顔ぶれとなり、そこでのメンバーが中心となる新生日本代表が、今年6月からの18年ロシアW杯のアジア第2次予選に臨むことになる。

アジア王者の称号を失った今回のアジア・カップは、何もネガティブに終始したわけではない。ハビエル・アギーレ監督は、PK戦で敗れたUAEとの死闘でも、次代の日本を背負って立つ選手に「生きるか死ぬか」という緊張感の国際試合の一発勝負の修羅場を経験させた。

その選手とは、UAE戦にともに途中出場して奮闘したFW武藤嘉紀とMF柴崎岳の両名。もちろん、彼らの交替は純粋に戦術的な理由を持って行われたもので、実際に彼らが入ることで日本の攻撃のバリエーションが増えた。彼らがこの熱戦をベンチではなく、実際のピッチ上で経験できたことは非常に大きい。

遠藤との象徴的な交代出場で起死回生となる同点弾を決めて、日本中に「柴崎岳」の名前を知らしめた試合後も、柴崎には反省しかなかった。同点弾以外にも、ほんのわずかなところで外した絶好の位置からのFKなどもあってか「幾つものチャンスがあったのに決めきれなかったのは課題。優勝を目指していたので、こういうところで負けるとは想像もしていなかった。決勝の舞台に立つことを目指していたので、とても悔しい」と反省の言葉が口をついた。

武藤も、持ち前の思い切りの良さで出場早々に惜しいシュートを放つなど、UAEゴールをこじ開けようと積極的にプレーした。彼もまた、試合後には「やはり自分も決めなければならなかった。(決定機は)力を抜いて打てていれば…。今回は、自分の実力不足が浮き彫りになったし、スタメンで出続ける実力は自分にはまだないと感じた」と自らに手厳しい評価で満足する様子はない。さらには、今後の日本代表を引っ張っていく立場を自覚して「(試合での)内容もそうだけど、やはり結果が付いてこないと、内容も生きてこない。その辺りを今後しっかりとがんばってやっていきたい」とコメントするなど頼もしい限りだ。この2人について取り立てて書くのには、当然ながら理由がある。

この2人の若武者こそ、日本代表の「未来」と信じるからだ。現在、2人ともに22歳だが、3年後のロシアW杯、4年後のアジアカップ(開催地未定)は25〜6歳とサッカー選手としては一番脂がのった年齢で迎えることになる。2人を含む92年生まれを中心にした世代は、サッカーの世界で「プラチナ世代」と称される。この世代には、2人以外にも宇佐美貴史や宮市亮、小野裕二、そして現代表の昌子源などの有望株がそろう。2人には、プラチナ世代の“出世頭”として今後の日本代表を背負っていってもらわなければならない。さらには、この2人のスター性も重要な要素だ。代表選手は人気稼業としての側面もあるが、その点でも武藤と柴崎は合格点。ともに、さわやかなイケメンで、今後は知名度が高まるにつれて女性人気もグンと上昇するに違いない。私は選手のアイドル的人気に関して、決して悪いものだとは思わない。入り口がどこにあろうと、サッカーに関心を持つ人口が増えること自体には変わりはない。そういったうら若き女性が、未来の日本代表選手を産み育てるのだとすれば、壮大なる先行投資だとすら思う。

少し話が大きくなり過ぎた。つまり、武藤嘉紀、柴崎岳、彼らこそが日本代表の明るい未来に大きな「恵み」をもたらすと確信したこと—これが今大会の一番の収穫だ。

KIRIN×日豪プレス パブリック・ビューイング・レポート

1月20日、シドニー市内のレストラン「JAPAZ」で、アジア・カップの日本戦観戦のためのパブリック・ビューイングが実施された。この日上映されたのは、対ヨルダン戦。当日は会場には入りきらないほどの人が集まり、得点が決まるたびに大歓声が沸き上がる、大盛り上がりのイベントとなった。


当日会場へは、入りきらないほどのお客さんが来場

白熱する試合に食い入るように見入る人々

美味しいビールと料理を楽しみながらの観戦に大満足

KIRIN×日豪プレス フットサル大会レポート

2014年12月21日、シドニー市内のウルティモ・コミュニティー・センターで今回のアジア・カップをさらに盛り上げようと、読者参加型のフットサル大会が開催された。当日はたくさんの豪華賞品が用意され、会場を訪れた数えきれないほどのサッカー・ファンたちが、思い思いに試合を楽しんだ。


仲間同士で真剣に指示を出し合いながら試合を進めていく

会場の空気が止まった、決定的シュートの瞬間

気持ちの良い汗を流した後は、「恵み」で乾杯!

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る