Vol.6 スティーブン・ラーカム選手(リコーブラックラムズ)

Go! ワラビーズ in Japan
スティーブン・ラーカム選手

Go! ワラビーズ in Japan

Vol.6 スティーブン・ラーカム選手
(リコーブラックラムズ)

 日本ラグビー界では現在、オーストラリア、ニュージーランドなど世界の強豪チームでの代表経験を持つ選手が多数プレーしており、日本のレベルアップにひと役買っている。そこで、かつて豪州で活躍し、現在は日本に舞台を移した元ワラビーズの選手たちを日本からリポートする。
文=山田美千子/写真=山田武

 1999年ラグビー・ワールドカップ(RWC)はワラビーズの2度目の優勝で幕を閉じた。
 この時が初のRWC出場となったスティーブン・ラーカム選手も、喜びをかみしめていた。決勝戦の後のロッカールームで、ロブ・マックイーンHCとともに静かに佇んでいたその瞬間は、ラグビー人生最高の思い出として彼の心に深く刻み込まれている。
 準決勝の対南アフリカ戦。延長戦14分にグレーガン選手からのパスを受けたラーカム選手は48メートルのドロップ・ゴール(DG)を決め、ワラビーズを決勝戦に導いた。このDGがなければ、決勝戦進出、そしてワラビーズ2度目の優勝はなかったかもしれない。ロッカールームではこの瞬間を思っていたのかもしれない。
 その後、ワラビーズの司令塔として代表キャップ102を獲得。08〜09年シーズンからは日本のリコー・ブラックラムズを活躍の場としている。
「来日当初、体重が落ちちゃって」。機敏な動きを要する日本のラグビーに合わせるため、トレーニングをよりハードに行ったためだという。これだけの大選手でもそういった苦労があるのだということを改めて感じた。
 3シーズン目となる日本生活で気に入っていることは何かと尋ねてみると「新しい電化製品を早く入手できること」という答えが。さすがエンジニアリングとITを学んだとあって、機械モノには目がないようだ。そして、「交通機関が便利なこと。車はあるけど、ほとんど使わない。電車かトレーニングを兼ねて自転車に乗ることが多い」とも。さらに「食べ物もおいしい。日本食だけでなく、それ以外の料理もおいしいね」と、食の問題もクリア。梅干しと納豆は両方ともチャレンジずみ。梅干しはOKだが、やはり納豆は…。「1年くらい食べ続けたら好きになれるかも。ベジマイトみたいなものでしょ」とあくまで前向き。見習いたいものだ。
 彼にとって、ワラビーズであること、それは “Dreams come true” 。
「ラグビーとは、人生の多くを占めているもの。僕の人生はラグビーを中心に回っている」。「父のようになりたかった」とラグビー選手だった父親への憧れをきっかけに9歳から始めたラグビーが今、彼の中心にある。そして、きっとこれから先も。

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