Vol.7 クリス・レイサム選手(九州電力キューデンヴォルテクス)

Go! ワラビーズ in Japan
クリス・レイサム選手

Go! ワラビーズ in Japan

Vol.7 クリス・レイサム選手
(九州電力キューデンヴォルテクス)

 約束の時間より少し早めに九電ヴォルテクスの練習グラウンドに到着すると、まだ選手たちの姿がそこにあった。BK練習の指示を出しているのは、本紙2月号でご紹介したナイサン・グレイ氏。今シーズンからはコーチとして後進の指導に当たっている。
 ナイサン組とでもいおうか、その集団の中に、大きな声、そしてちょっと派手なパフォーマンスで目を引く背の高い選手がいた。今シーズンから加入のクリス・レイサム選手である。取材の1週間前からチーム練習に合流したと聞いていたのだが、もうすっかり打ち解け、練習を楽しんでいるように見えた。
 レイサム選手といえば、気迫を前面に出し、渾身のプレーでチームを引っ張り、戦う姿が印象的だが、グラウンドを出た彼は穏やか。優しい目をしていた。
 驚いたことに、彼もまた、ラグビーを始めたのは17歳の時。引っ越しを機に、サッカーからラグビーに転向したのだ。17歳というのは遅いような気がしていたのだが、実力のある者にとっては関係ないようだ。
 1998年にワラビーズの初キャップを獲得。99年、2003年、07年の3回のRWCに出場。しかし、もし彼がサッカーを続けていたら、きっとサッカルーズとして名を残していたことだろう。その後、08年から2年間イングランドでプレーし、今シーズンから日本へ。
 日本でプレーすることは、常に彼の選択肢の中にあったという。
「いずれ日本でコーチをしたいと思っています。選手のうちから来ることで、プレーしながら文化を学べるし、将来、コーチになった時に文化を理解していることでコーチングしやすくなると思うので」。
 意外だった。彼ならば他国でも十分に通用できると思ったからだ。しかし、セカンド・キャリアの出発点に日本を選んでくれたことに嬉しさは否めない。
「2回しかレッスンに通ってないんで、日本語はまだダメ」と笑うが、上達は速そうだ。次は日本語で話してくれるかもしれない。
 今年の目標はトップリーグに返り咲くこと。
「エキサイティングなランニング・ラグビーを見てほしい」。彼はチーム、そしてファンの大きな期待を背負っている。ワラビーズの誇りを胸に、どんなプレーを見せてくれるのか。今からシーズン開幕が待ち遠しい。

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