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【新年恒例企画】2022新年の言葉/在シドニー、メルボルン日本国総領事

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連邦首相、日本国首相ほか要人より

新年の言葉

在シドニー日本国総領事 紀谷昌彦
KIYA Masahiko
Consul-General of Japan in Sydney
在シドニー日本国総領事
紀谷昌彦

 日豪プレス読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。

 昨年は新型コロナウイルスが引き続き世界中に大きな影響を与えた年でした。東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催は、コロナに打ち勝つ世界の団結の象徴となる歴史的な大会となりました。シドニー大都市圏では、一時ロックダウンが発令され、オミクロン変異株の感染者も発生しています。当館は、最新情報の提供や出入国の支援をはじめ全力で取り組んで参りました。

 こうした逆境にもかかわらず、日豪両国は交流を継続的に深めてきました。ハイレベルでは、6月及び9月、そして岸田総理就任直後の11月に、日豪首脳会談が実施されました。また、9月に日米豪印首脳会合が対面で開催され、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を含め幅広い分野での協力が進展しました。

 ビジネス・文化面では、オンライン・ツールも活用しながら着実に協力が進みました。NSW州政府やNT政府他との連携の下で、天然ガス・水素・重要鉱物、廃棄物管理、西シドニー開発等のウェビナーが開催され、多数の日本企業が参加しました。また、新たな官民連携イニシアティブ「Japanaroo」の下、多数の行事が開催されました。豪州オリンピック委員会主催の日豪学校間交流事業では、日豪合わせ約600クラスの生徒が、オンライン交流を行いました。

 私は、昨年もシドニー大都市圏のみならずダーウィン、カウラ、リズモアなどを訪問する機会に恵まれました。本年はNSW州内の7都市が、日本の自治体との姉妹都市協定締結を記念する周年を迎えます。また、2月にダーウィン空爆80年、6月にシドニー湾攻撃80年を迎えます。この機会に、日豪間の和解の歴史を改めて確認すると共に、幅広い分野で日豪友好の絆を一層深いものとするために尽力する所存です。ご支援とご協力を頂ければ幸いです。

 本年の皆様の一層のご健勝とご多幸を祈念いたします。


在メルボルン日本国総領事 島田順二
SHIMADA Junji
Consul-General of Japan in Melbourne
在メルボルン日本国総領事
島田順二

 新年おめでとうございます。東京2020オリパラが無事終了した昨年は、各国が新型コロナウイルス感染再拡大への対応に追われた1年となりました。当地でもデルタ株の出現後、ロックダウン頼みのコロナ封じ込めは不可能と判断され、ワクチン接種強化によるコロナとの共存への道を歩み始めました。

 長期化するコロナ禍においても日豪関係は良好で、岸田首相が昨年10月就任後、最初に米豪首脳らと電話会談を行ったことは、日豪両国連携重視の証と言えます。その翌月もグラスゴーでモリソン首相と首脳会談を行い、両国間の連携強化及び国際社会の課題についての協力について再確認をしました。

 VIC州では、本年初め、日豪による世界初の褐炭水素サプライチェーン・パイロット・プロジェクトにて液化された水素を日本へ輸送するため、世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」がヘイスティング港を出港する予定です。TAS州では東京海洋大学の練習海洋調査船「海鷹丸」が南極観測を行うためホバートを訪れます。海鷹丸(現在4世)のホバート寄港は今次で14回目となります。また、SA州では日本企業の進出拡大を受けアデレードに日本商工会議所が開設される予定です。

 姉妹都市関係ではVIC州では静岡県裾野市とフランクストンが40周年、大阪府泉大津市とグレーター・ジローン、そして神奈川県三浦市とウォーナンブールが共に提携30周年を迎えます。SA州では兵庫県姫路市とアデレードの40周年の他、岡山県浅口市とティー・ツリー・ガリー、神奈川県葉山町とホールドファスト・ベイが共に25周年、千葉県茂原市とソルズベリー、岡山県久米南町とバロッサが共に20周年など、多くの姉妹都市関係が周年を迎えます。TAS州でも静岡県焼津市とホバートが45周年、北海道厚岸市とクラレンスが40周年です。

 今年は日豪間の人の往来が再開して、これら姉妹都市間においても人的交流がこれまで以上に盛んになることを強く願うところです。当館としては引き続き日豪関係強化に努める所存です。

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