Q: 今年、日本からシドニーに移住し、子どもが現地の学校に転入する予定です。劇症アレルギーを起こす可能性があるのですが、入学の際にどのような手順、手続きを取ったら良いですか?
A: 劇症アレルギーは、何らかの方法でアレルゲンに接触することで突然発症し、生命を脅かす症状です。まずは入学前にできることを準備しましょう。
可能であれば、日本の主治医からオーストラリアの医者と学校宛てに英文のレターを書いてもらいましょう。内容は主治医が把握していると思いますが、なるべく詳しく、アレルギー源やアレルギー反応、使用している薬、エピペン(アドレナリン自己注射器)使用の有無、既往歴などです。
オーストラリアに着いたら、まず主治医を探し受診することをお勧めします。主治医からオーストラリア国内での注意事項などを聞くことができると思います。また、NSW州の学校や幼児教育機関の職員は、アナフィラキシーやその他健康と安全に関わることをサポートするための研修を受けているため、分からないことは積極的に質問しましょう。
各学校には、一般用エピペンが支給されていますが、お子さんがエピペンを持っている場合、学校にいる間はお子さん自身の物を学校側や習い事先に預けましょう。預ける際はエピペンの使用期限を必ずチェックしてください。
オーストラリアの臨床免疫アレルギー学会(ASCIA)は、以下のような生徒個々のアレルギー及びアナフィラキシー対応行動計画フォームを提供しており、お子さんの学校で記入するようになっています。
・ASCIAアナフィラキシー対応行動計画(赤):アドレナリン注射を処方されている生徒用
・ASCIAアレルギー反応対応計画(緑):軽度から中程度のアレルギーを持ち、アドレナリン注射を処方されていない生徒用
・ASCIA医薬品アレルギー対応計画(緑):薬物アレルギーのある生徒用
学校側の対応としては、アレルギー反応を確認したらエピペンを使用し、その後、救急車を呼ぶことになります。フォームには緊急用の連絡先を書く欄があるため、そちらに連絡がいくようになっています。保護者は、随時お子さんの最新情報を提供するようにしましょう。
詳しくはこちら「Anaphylaxis and allergies」まで。

このコラムの著者
内野 尚子
1996年来豪。デイケア、プリスクールにて教師、authorised supervisorとして12年間従事。平行して2004年、同志とNSW州補習校を立ち上げ、代表兼教師として8年間運営に携わる。07年、Universal KIDS設立し、18年間で2歳から18歳までの児童約1500人を教授する。24年12月を以て教室での対面レッスンを終了したが、25年以降はオンライン教育相談は継続中。コロナ禍においては、保護者のためのオンライン・スクールを開設し、子育てをサポート。
Web: https://www.facebook.com/universalkids.com.au