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感染症、エーリキア症に注意/ワンダフル・ライフ in AUS

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ワンダフル・ライフ in AUS
感染症、エーリキア症に注意

 昨年からオーストラリアでは大型のダニ、マダニに刺されることよって犬に感染するエーリキア症(またはエールリヒア症、Ehrlichiosis)が問題になっている。これまで国内では確認されていなかったこの感染症が、昨年6月にノーザン・テリトリーのキャサリンやアリス・スプリングスの西側、西オーストラリア州の北部や西側などの地域で確認され、300頭以上のペット犬が陽性反応を示したとも報道された。更に今年になって、南オーストラリア州のマダニにも感染が確認されている。

スパーキーに1カ月に1度与えているノミ、ダニ、寄生虫予防の錠剤
スパーキーに1カ月に1度与えているノミ、ダニ、寄生虫予防の錠剤

 犬から犬へと感染する心配はないものの、この感染症を媒介するマダニ(Brown Dog Tick)はオーストラリア各地に生息しているため、全国規模での警戒が必要だ。海外では特に熱帯、亜熱帯での感染が多く報告されている。

 このエーリキア症は犬から人間に感染することはない。とはいえ、感染したマダニに人間が刺されれば、人間が感染する可能性もあるとのこと。犬は感染すると、発熱、衰弱、リンパ節の腫れ、食欲不振、目ヤニや鼻水、体重の減少といった症状を発症する。また、貧血や血液の異常が見られることもあり、鼻血や皮下出血、青あざなどができることもある。治療が遅れると、死に至る可能性もある。

 もちろんマダニに刺されることによって、その他のマダニの症状が出ることもある。この感染症を予防するには、まずマダニを防ぐこと(tick control)が重要だ。首輪タイプの薬や、予防注射、錠剤、首に数滴たらす薬液などを定期的に使用すること。我が家でも、オーストラリアへ移住してまもなくマダニによって仔犬を亡くした家族の経験から、スパーキーに毎月錠剤を与えている。

 オーストラリア政府は現在、このエーリキア症の感染の広がりを警戒しており、犬が感染した場合は獣医による報告、またはホットライン(1800-675-888)に電話して報告するよう呼び掛けている。

このコラムの著者

ランス陽子

ランス陽子

フォトグラファー/ライター、博士(美術)。オーストラリアで古くから牧羊犬として愛されているボーダー・コリーのスパーキーとゴールドコーストで暮らす。現在はグリフィス大学で日本語のゴールドコースト方言とオーストラリア方言を研究中。
Web: http://www.yokolance.com.au

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