オーストラリア産ぶどう 日本市場で存在感─輸出量1万1,000トン超、過去最高を記録

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 オーストラリア生食用ぶどう協会(Australian Table Grape Association:ATGA)は7月2日、2026年シーズンの日本向け輸出が終了し、過去最高の実績を記録したと発表した。2025年に日本向け輸出の品種制限が撤廃されて以降、初めて本格的なシーズンを迎えたことが追い風となり、輸出量は大幅に拡大した。

 日本の貿易統計によると、オーストラリア産ブドウの輸入量は2月から4月にかけて前年同期比30~85%増で推移し、南米産との競争が続く中でも市場シェアを伸ばした。輸出量は品種制限撤廃前のおよそ3,500トンから、2026年には1万1,000トンを超え、130種類以上の品種が日本市場へ供給された。

 販売促進活動も大幅に拡充された。全国25都道府県で20の小売チェーン、113店舗を対象に計144回の店頭試食販売イベントを実施し、前年の4倍を超える地域へ展開。試食件数は5万1,044件と前年比75%増となり、イベント当日の売り上げは約1,226万円で前年比195%増を記録した。参加店舗における売り上げの中央値も137%伸びるなど、高い販促効果が確認された。

 試食イベントでは、味や甘さが購入の決め手として高く評価されたほか、種なしで皮ごと食べられる品種の利便性も好評だった。特に黒ブドウは、緑・赤・黒の食べ比べ企画で最も人気を集め、複数の店舗で完売するなど高い支持を得たという。

 店頭スタッフからは、「輸入品は食べないという人も試食後には『甘くておいしい』と驚いて購入につながった」「海外産ブドウの品質に驚く来店客が多かった」といった声が寄せられ、試食販売が輸入果実への抵抗感を和らげる効果を発揮したとしている。

 ATGAのCEO、ジェフ・スコット氏は「日本向けの品種制限撤廃は長年の業界目標だった。わずか2シーズン目で商業的成果として表れたことは大きな意味がある。日本は世界でも品質への要求が高い市場であり、今回の成果はオーストラリア産ブドウの品質が高く評価された証しである」とコメントした。

 また、国際マーケティング・マネージャーのジェシー・ホワイト氏は、「粒が大きく甘みが強く、食感の良い新品種への需要は想定を上回った。オーストラリア産ブドウの品質や安定供給への評価が高まり、日本の小売業者や輸入業者との関係をさらに深める基盤が築かれた」と述べた。

 ATGAは2027年シーズンに向け、日本市場でのさらなる販売拡大を目指す。大手流通パートナーの一社では輸入量を今シーズンの110コンテナから約150コンテナへ増やす計画を掲げているほか、消費者の反応を踏まえた品種構成の見直しや流通ネットワークの拡充を進める。また、日本のゴールデンウィーク需要を見据えた販促活動を強化するとともに、2026年末には東京でオーストラリアの輸出業者と日本の流通関係者による商談会を開催する予定だ。

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