Q: 来年から子どもが小学校に入学するのですが、もともと「てんかん」の持病があります。
学校ではどのようなサポートをしてもらえるのか、教えて頂けますか? また、親がしなければいけないことがあれば教えてください。
A: お子さんに持病がある場合、保護者としては学校にいる間とても心配だと思います。お子さんも、家ではちゃんと気を付けられていても、集団の中にいると辛い時に言い出せなかったり、薬を飲むタイミングを忘れてしまったり、気を付けなければならないことを忘れてしまったりということがあります。そのために学校側からのきちんとしたサポートを受ける必要があります。
「てんかん」は、脳機能の障害で発作が起こる病気で、伝染する病気ではありません。ほとんどのお子さんは学校の全ての活動に参加できます。ただ、お子さんによって発作が起きるタイミングや頻度、症状が違いますし、同じお子さんの発作でもその時々で症状が違うこともあります。
保護者は入学・入園を決めた段階で できれば半年前までには、学校に「てんかん」のあることを伝えましょう。学校はそれを把握した上で、サポート計画を立てる必要があるからです。
保護者は、主治医から提供された情報をもとに学校から提供された申請書(Request form – student health support)を記入します。それから、発作時にどう対処すべきかを記す「A First Aid Seizure Management Plan」を主治医に作成してもらう必要があります。それらを提出した上で学校側から、保護者面談の依頼や学校ができるサポートについて連絡を受け取ります。そして方針が決められた後、確認書(Confirmation letter- student health support)を受け取るという手順です。
▪️てんかん支援団体リンク
Epilepsy Action Australia
「糖尿病」は、体内でインスリンが作れない、またはインスリンが適切に利用されないために高血糖状態になる慢性疾患です。「糖尿病」があるお子さんについても、入園・入学する半年前までには、幼児教育機関や小学校に連絡するようにしましょう。
「てんかん」同様、学校でのサポート計画を立てるために時間が必要です。慢性病なので、ある程度はお子さん自身もどうすれば良いのかを分かっているとは思います。ただ、集団の中にいると忘れたり、面倒になったりすることがあるので、学校側と連携を取って対処する必要があります。「糖尿病」の場合も主治医からの情報をもとに申請書)Request form – student health support)を提出し、学校側からレターと確認書(Confirmation letter- student health support)を受け取ることになります。
サポートを受けることで、安心して学校に通わせたいですね。
▪️糖尿病支援団体リンク
Diabetes Australia in NSW & ACT | Diabetes Australia
Kids and teens living with diabetes – Diabetes Australia

このコラムの著者
内野 尚子
1996年来豪。デイケア、プリスクールにて教師、authorised supervisorとして12年間従事。平行して2004年、同志とNSW州補習校を立ち上げ、代表兼教師として8年間運営に携わる。07年、Universal KIDS設立し、18年間で2歳から18歳までの児童約1500人を教授する。24年12月を以て教室での対面レッスンを終了したが、25年以降はオンライン教育相談は継続中。コロナ禍においては、保護者のためのオンライン・スクールを開設し、子育てをサポート。
Web: https://www.facebook.com/universalkids.com.au