「食事・運動・睡眠」ずっと変わらない健康の土台 /ASAMIの“Fitness Life”

SHARE

Vol.54 新しい旅の形「スリープツーリズム」を東京で体感  

 こんにちは。ヘルスコーチのASAMIです。 日本にいると、度々不思議に思うことがあります。それは、次から次へと現れては消えていく「〇〇ダイエットブーム」の多さです。本来、ダイエット(健全な減量やボディシェイプ)とは、健康という強固な土台の上にあって初めて成り立つもの。しかし現代では、美容医療や過度な食事制限による急激な体重減少、極端な栄養の偏り、さらには糖尿病治療薬の不適切な乱用など、健康を害してまで手っ取り早さを求める風潮が問題視されています。 

 なぜ、人は手軽で不適切なダイエット法に惑わされてしまうのでしょうか。私自身、かつて間違ったダイエットがきっかけで14歳の時に摂食障害となり、健康な心と体を取り戻すまでに長い年月と苦しみを経験しました。だからこそ「本物の健康」を正しいアプローチで伝えたいと思い、ヘルスコーチの道を志したという原点があります。 

 健康とは、一時的なイベントではなく、日々の習慣の積み重ねです。短期的・目先の結果ではなく、長期的な視点で「エネルギー循環の良い、燃える体」を育み、バランスの取れたライフスタイルを送ることこそが本質です。 

 その健康の土台を支えるのが「運動・食事・睡眠」の3本柱。本コラムではこれまで運動や食事について多く触れてきましたが、今回は“第3の柱”である「睡眠」にフォーカスしてお伝えします。 

2026年、「睡眠障害」が新たな診療科目として追加 

 日本において、医療機関が看板や広告に掲げられる診療科名は、医療法施行令によって厳格に定められています。厚生労働省のガイドラインでも規制が厳しい中、2026年より「睡眠障害内科」や「精神科・睡眠障害」といった診療科名が正式に認められるようになりました。それだけ現在、睡眠に根深い悩みを抱える人が急増し、国民的な健康課題となっている証拠でもあります。 

 単純に睡眠時間が不足している方は、まずは「7〜8時間の睡眠時間」を確保することから始めていただきたいのですが、「入眠に時間がかかる」「夜間に何度も目が覚めてしまう(中途覚醒)」「休んでいるはずなのに脳がフル回転している感覚がある」など、深層的な悩みを抱える方も多いはずです。 

 そんな時、まずおすすめしたいのが「睡眠環境(空間と習慣)を一度がらりと変えてみること」です。 

日本茶がテーマのホテルで体験する「スリープツーリズム」 

 今、世界中のウェルネス市場で急速に注目を集めているのが「スリープツーリズム」という新しい旅のスタイル。観光目的ではなく、「良質な睡眠を通じて、心身を深いレベルで休息・リセットすること」を目的とした滞在習慣です。 

 今回私が訪れたのは、日本茶をテーマにした「ホテル1899東京」。こちらでは、質の良い睡眠と快適な目覚めを導く“ととの寝”をプロデュースする特別なプログラムが用意されており、9つのテーマで自分の睡眠に深く向き合う素晴らしい環境が整っていました。 

① 眠るためのパーソナル・ティーで睡眠準備 

 チェックイン時に専用の「睡眠診断」を行い、その時の心身の状態に合わせたブレンドティーバッグをいただきます。中途覚醒タイプだった私には「ハイビスカス×和紅茶(紅優香)」が提案され、お部屋でゆったりと夜の準備をスタートしました。 

② 睡眠ジャーナル「わたしの睡眠作戦会議」で思考を整理 

 お部屋に用意されている“睡眠ジャーナル”に向き合います。今の睡眠の悩みや状態を可視化し、理想の眠りを叶えるための目標や期限を書き出していきます。目標と期限を可視化して脳を整理することは、健康改善においても成功への近道。思考がすっきりと整理される素晴らしい仕掛けでした。 

③ おやすみ前のリラックスドリンクで自律神経を整える 

 2階のティーカウンターにて、幻の茶と言われる「石鎚黒茶(いしづちくろちゃ)」にシナモン、クローブ、カルダモンをあわせたリラックスドリンクをいただきました。モダンな茶室のような空間で、スパイスの香りと優しい甘みのチャイラテを味わう時間は、副交感神経を優位にしてくれます。 

④ 快眠に導く、温活バスタイム 

 お部屋のバスタブには、5種の生薬と2種の温泉成分が配合されたプレミアムな入浴剤「NIGHT BATH」を。じっくりと体を芯から温めて血流を促すことで、入浴後の体温下降(深部体温の低下)を利用し、自然で深い眠りへとコンディションを整えます。 

⑤ スマホを置き、デジタルデトックスで脳を解きほぐす 

 就寝前はブルーライトを避け、脳を休ませることが鉄則です。この日は特別にデジタルデトックスを意識し、スマホやパソコンをオフ。ホテル内にブックコーナーもありますので、読書やジャーナリングでゆったりと思考を解きほぐしながら夜を過ごすのがおすすめです。(ちなみに私は、お部屋のテレビでドラマ“VIVANT”の世界に没頭してリラックスタイムを過ごしました笑) 

⑥ 茶香炉で「茎ほうじ茶」を焚く茶セラピー!? 

 客室に備え付けの電子茶香炉に火を入れると、お部屋全体に香ばしく芳醇な茎ほうじ茶の香りが広がります。お茶の持つ天然の香気成分が、心を静めて心地よい入眠へと誘ってくれます。 

⑦ 高機能寝具で睡眠の質を最大限に高める 

 睡眠のクオリティを左右する寝具にも妥協がありません。羊を数える間もなく眠ってしまうと話題の「ヒツジのいらない枕®ー調律ー」と、トップアスリート御用達の「エアウィーヴ」のマットレス。体圧分散に優れた最高の環境に包まれ、朝まで深く快眠することができました。 

⑧ 覚醒を穏やかに促す「朝茶」のルーティン 

 目覚めた後は、丁寧に急須で淹れた煎茶をいただきます。澄んだ香りとお茶の旨味をじっくり味わうことで五感が目覚め、穏やかに1日をスタートさせる素晴らしい朝の儀式となりました。 

⑨ インナービューティーを叶える「お茶料理」の朝食ビュッフェ 

 ホテルステイの締めくくりは、目にも美しい朝食ビュッフェ。抹茶パンや抹茶ドレッシングなど、抗酸化作用の高いお茶成分をたっぷり使ったお茶づくしの料理が並びます。美味しいヘルシーフードに、「日本に生まれてよかった!」と心から思える至福の瞬間でした。 

 自分の睡眠環境をゼロから見直し、五感を通してお茶の効能を取り入れるユニークなホテルステイ。心と体の土台を整える「スリープツーリズム」という旅の選択肢を、ぜひ次の東京滞在プランに取り入れてみてくださいね。 

お茶でととの寝プラン ー1899 SLEEP JOURNEYー 

ホテル1899東京: https://1899.jp/hotels/tokyo/ 

ASAMI Profile

ASAMI
フットネス(クロスフィット)トレーナー


ヘルス・コーチ。オーストラリアでクロスフィットに出合い、しっかりと筋肉を付けた動ける体作り、強くてポジティブな幅広い世代の女性たちや世界観に魅了され、日本でもっとたくさんの人にクロスフィットを伝え、フィットネス習慣を付けてもらいたいと思いトレーナーに転身。現在、関東・関西のジムやホテル、オンラインを中心にヘルス・コーチとして活動中。
Instagram: @asami_fitness

SHARE
食・健康の最新記事
関連記事一覧
Google Adsense