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夢のマイホーム/タイムズ・アップ! インタレスト・オンリー

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オーストラリアで夢のマイホーム計画

第128回 タイムズ・アップ! インタレスト・オンリー

先日、友人のモーゲージ・ブローカーと話をしていたところ、インタレスト・オンリーで借りている物件のリファイナンスができないとぼやいていました。銀行の規制が厳しくなってきている現在、インタレスト・オンリー期限切れの人たちの決断が迫られています。

2月15日に出されたファイナンシャル・レビューの記事に、数年後にインタレスト・オンリーの期限を迎える人たちが約65万人(金額にするとその融資額は約2,300億ドル)に上ると言われているようです。

インタレスト・オンリー商品とは、多くの場合5年を期限とし、ローンの返済に元金を支払わず利子だけを支払うというもの。スタンダード・ローンよりも支払い金額が少なくて済むというメリットがありますが、元金を返済しないため、借りたローン額は全く減少しないというデメリットもあります。

出費を抑え、物件価格上昇後に売却したいと考える投資家に人気の商品でしたが、オーストラリア都市部を中心に物件価格が高騰化、膨れ上がる融資額の返済を軽減できるとし居住目的の人たちまでインタレスト・オンリー商品を選ぶようになりました。

不動産市場がちょうどピーク時であった2014年から15年辺りに、銀行がこぞって金利を下げ、この商品を売り出していました。顧客獲得のために規制を緩め、更に金利をディスカウントしたわけですが、来年、再来年ごろにはインタレスト・オンリーの期限を迎える人が多く、不動産市場に大きな影響を及ぼすと予測されています。

インタレスト・オンリーの期限が切れると、自動的に元金プラス利子の支払いになるのですが、問題は、ローンの残り期間で支払額が決まるところにあります。5年のインタレスト・オンリーであれば25年ローンでの支払額、10年のインタレスト・オンリーであれば20年ローンでの支払額となり、突然支払額が大幅にアップするため、多くの人たちがリファイナンスを希望します。一部の人は現在の銀行の条件下でもリファイナンスは問題ないでしょうが、それ以外の多数の人はリファイナンスが通らず、金利が高くとも、融資条件がまだ緩いノンバンクを利用するか、売却の選択を迫られます。投資家にとっては物件価格が上昇しなければ、資産価値も落ちていくばかりなので物件売却は自然な選択とも言えます。

インタレスト・オンリー期限後の問題は、落ち着くまでにしばらく不動産業界に影響を与えることは間違いないでしょう。


XL Group
住宅ローン・コンサルタント(MFAA正式会員)
Yon

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