働く女性にインタビュー2019　豪州で活躍する女性たち①

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アートメイクの楽しさを多くの人びとに伝えたい

アートメイク･アーティスト
佐藤久美子さん

近眉やアイラインの部分に専用の針で色を入れていくアートメイクのアーティストとして、シドニー南西部モートデールでアートメイク･サロン「リエブレ」を経営する佐藤久美子さん。多くの女性にとって時間が掛かる化粧の負担を、少しでも軽減できるアートメイクの魅力を広めるために尽力している。今話題のアートメイクとはどのようなものなのか、佐藤さんが手掛けるサロン･リエブレについて、話を伺った。

プロフィル
アートメイク･アーティスト。2009年に日本でアートメイクの資格取得後、シドニー南西部モートデールでアートメイク･サロン「リエブレ」を同年に開業、代表を務める。「水にぬれても落ちない」アートメイクで、自然な眉やアイラインを提供し続けている。来客リピート率93％を誇る。また、ブログを通してアートメイクの良さや楽しさを伝えている

――そもそもアートメイクとはどういったものですか。

通常、化粧で描いている眉やアイラインの皮膚のごく浅い部分に、専用の使い捨ての針で色を入れていくことを言います。化粧をする際のベースとして入れる人が多いです。

ただ、皮膚の新陳代謝により3年ほどで自然と色が薄くなります。また、初めての人には通常2～3回のアートメイクを施します。これは、一度の施術では色がすぐ消えてしまうためです。

1回目の施術から1週間で約40％薄くなるので、色を長持ちさせるため4週間後にもう一度、色を入れることをお勧めしています。3回目以降は、大体1年に一度の施術で、色の持ちが良くなります。

――佐藤さんがオーストラリアで、アートメイク･サロンを開業しようと思ったきっかけは何だったのですか。

日本とは異なる世界を見ようと、オーストラリアにワーキング･ホリデー制度を利用して来ました。その後オーストラリアで結婚･出産を経て、日本へ一時帰国した際に以前働いていたアートメイク･サロンのオーナーから「子どもがいても自宅であれば、アートメイクができるのでは？」と言われたのがきっかけで、アートメイクの資格を取得し、サロンを開業しました。アートメイク･アーティストとしては今年で10年目になります。

――佐藤さんのサロン「リエブレ」の特徴を教えてください。

シドニー南西部モートデール（Mortdale）で、「水にぬれても落ちない」自然な眉･アイラインのアートメイクを行っています。リエブレは、女性専用で完全予約制ですが、たくさんのお客様に来て頂き、リピート率は93％です。

アートメイクが初めての人は、「痛いのかな」「怖いな」「自分が思うような仕上がりになるかな」「デザインはどうなるんだろう」「濃い眉になるのかな」など、さまざまな不安があると思います。

眉やアイラインのデザインについては、カウンセリングに十分な時間を取り、お客様と一緒にどのようにしたいのかを聞きながら進めます。しっかりと納得のいくデザインを基に、アートメイクを施すので、安心して頂けます。また、リエブレでは、痛み止めを使用し“痛みがない”アートメイクを提供しています。

色も数種類から選べ、1人ひとりに合ったアートメイクを行います。施術直後でも、メイク後のような色合いの仕上がりになります。化粧のベースが出来上がることで、海やプールで泳いでも水で消えず、スポーツをしても汗などで落ちないというメリットがあります。

――佐藤さんの今後の展望について教えてください。

私自身、20代前半からアートメイクをしてきて、その楽しさを知る1人です。

多くの女性は毎朝、鏡の前で化粧に時間を掛けています。化粧は毎日のことで、特に眉やアイラインは描くのが面倒で、うまく描けない時もあります。日中、眉やアイラインが消えて、書き直すのが嫌になることもありますよね。

1人でも多くの人に、これほど楽になれる「アートメイク」というものがあることを知ってもらい、体験して欲しいです。私もお客様に安心感を与えられるよう1人ひとりに親身に、さまざまな提案ができるようにしたいですね。そのために、私も日々、努力しなければと考えています。

まずは、私のブログを見てもらい、アートメイクについていろいろと知ってもらえるとうれしいです。