働く女性にインタビュー2019　豪州で活躍する女性たち⑧

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情熱を注いで美容の仕事をしている瞬間が何より楽しい

美容アーティスト
濱口暢子さん

シドニー北郊チャッツウッドの隣に位置するノース･ウィロビーで、アートメイク各種からまつげエクステンションまで幅広く、美容のトータル･サービスを受けられるサロン「yokototalbeauty」を経営する濱口暢子さん。常にさまざまな方面にアンテナを張り、美容情報を入手している濱口さんは、さまざまな悩みを持つ人たちに最新の美容サービスを提供している。そんな最高の「美」を追い求め続ける濱口さんに美への意識、サロンの事業内容や仕事の楽しさについて話を伺った。

プロフィル
美容サロン「yokototalbeauty」代表。美容アーティスト。1971年生まれ。大手自動車メーカー勤務後、渡米。2004年に来豪し、18年にシドニー･ノース･ウィロビーに「yokototalbeauty」をオープン。オーガニック素材にも関心が高く、アートメイクに使用される色素も全てオーガニックやビーガンに対応した物をそろえている

――オーストラリアで美容ビジネスを始めた経緯についてお聞かせください。

日本では大手自動車メーカーで、車体のデザインやトレースをする仕事をしていました。その後、前主人の転勤で2004年に来豪し、シドニーに住みながら永住権を取得、現在に至ります。2人の子どもが成長し、自分の時間ができた時に、ずっと興味のあった美容の仕事に携わりたいと考えるようになりました。

アートメイクに関しては、10年ほど前から幾つかのサロンで施術を受けてきましたが、一度も自分が望んだ仕上がりにはならなかったことから、自分が資格を取り、自ら眉毛などを直そうと決めました。

昔から「美」に関する情熱は人一倍強く、美容に効果があると聞いた情報はほとんど試してきました。アートメイクの世界は日々進化しているので、常に美に関する最新の情報を入手し、学び続けることが重要です。そうすることで、お客様に最高のサービスを提供できると確信しています。

――「yokototalbeauty」の事業内容を教えてください。

アートメイクで言うと、眉毛、ヘアライン、リップ、アイラインがあります。その他に、まつ毛エクステンションも提供しています。

――美容サービスを幅広く扱っていることによる強みを教えてください。

私は自分自身に対してもアートメイク眉毛、アートメイク･リップ、アートメイク･アイラインの上下、まつ毛エクステンションの全てを施術しています。

以前は、眉毛やアイラインを引かないと顔が疲れたように見えてしまい、人前に出るのが嫌でしたが、アートメイクを施術したことにより、自信を持つことができるようになりました。年齢と共に顔の輪郭はぼやけてしまいますが、アートメイクをすることで、それらを防ぐことが可能です。そうしたすばらしい施術を、1つの場所で受けられることができれば良いと思っていました。

「yokototalbeauty」の全てのサービス内容は関連し合っています。眉毛の施術で満足して頂けたお客様は、他の施術も安心して受けて頂けると思います。

仕事や育児に忙しいという理由で、朝の化粧の時間が確保できない人は大勢います。アートメイクをすることで、毎朝の化粧に掛かる時間を大幅に省けたり、日中の化粧直しの時間もほぼ必要なくなります。

――現在の仕事の面白さは、どのようなところでしょうか。

施術後、お客様にすごく喜んでもらえた瞬間が一番うれしいです。私の選んだ道は正しかったと確信を持てますし、今後の仕事の励みにもなります。

「yokototalbeauty」では定休日を設けておらず、基本的に休みはありません。しかし、休みを取りたいと思わないくらい、仕事に情熱を注いでいます。サロンに入り、仕事をしている時間がとても楽しく、私にとって重要なのです。

眉毛の形が整うだけで、女性はとても美しくなります。その美しさを引き出すお手伝いをできることは、とても光栄だと感じています。お客様に喜んで頂けることこそが、この仕事の一番のやりがいです。また、いろいろなお客様にサロンを通して知り合えることも楽しいですね。