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シドニー沖縄県人会、世界ウチナーンチュの日を祝し琉球獅子舞を制作

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 シドニー北郊に位置するセント・レナーズ・パーク(St Leonard Park)で10月27日、シドニー沖縄県会主催の「獅子舞作り」が行われた。10月30日は、世界ウチナーンチュの日。これは沖縄に関わる全ての人がウチナーンチュ(沖縄人)であることを誇り、沖縄に思いをはせる日にしようという願いが込められ、世界各国のウチナーンチュがこの日を祝う。シドニーでもその祝いを兼ねて、琉球獅子舞作りが行われた。参加者は食べ物や飲み物、小道具や材料を持ち寄り、ゼロからの獅子舞制作が始まった。

沖縄から届いた子ども用の獅子舞を見本に大人用を作成

オーストラリアでの再発見「ウチナーンチュ」としての私

 今年3月に学生ビザで来豪した沖縄県出身の比嘉隆貴氏は、獅子舞作りに参加し、

「沖縄から約7,000キロ離れた国で、沖縄文化に触れる機会に対して深い感慨を抱いた。私自身、「獅子舞」や「エイサー」などの民俗芸能には疎く、沖縄にいたころは、学校の行事や地元の祭りでしかそれらに触れることはなかった。しかし、シドニーに来てから、多くの外国人と交流する中で、沖縄の文化や伝統についての意識が強まった。

 特に、7月1日にオーストラリア最大規模のアニメ・マンガ・イベント「SMASH」で、沖縄太鼓ダンスのエイサーチャンプルーが宴舞を披露したことは、私にとって大きな衝撃だった。沖縄は小さな島であるにも関わらず、その独特の文化は国際的にも魅力を放ち、多くの人びとを魅了する力を持っていることを実感した。また、今回の獅子舞作りでは、参加者が共に食事や雑談を楽しむ様子が見られ、これは沖縄の御清明祭(ウシーミーサイ)を彷彿とさせる光景でもあった。

 シドニーに来る前は、沖縄の文化を特別に意識することはなく、ただ漠然と地元にある“モノ”だと感じていた。しかし、ここでさまざまな経験を得て、「文化」とは人びとの精神に深く根付いているモノであり、それは遠く離れた地でも変わることなく人びとの心をつなげるものだと気付かされた。

 沖縄の文化は、ただの伝統や習慣として存在するのではなく、私たちの心の中に深く刻まれ、私たちのアイデンティティーとして形成していた。オーストラリアの地で「ウチナーンチュ」としての自分を再発見し、異文化の中で自らの文化を再評価することは、自分自身をより深く知る旅となった。沖縄文化を通して「文化」とは言語などのあらゆる境界を超えて、人びとの心をつなぐ力を持っているのだと実感することができた」と語った。

 シドニー沖縄県人会は、沖縄にゆかりのある人や友人を集めて定期的に親睦会を開いている。オーストラリア最大規模の沖縄芸能イベントを過去2回(2019年「沖縄くくる祭」2022年「Okinawa Festival」)主催。同会は、沖縄芸能に興味のある人を常に募集している。会長のタガート安江氏は沖縄太鼓ダンス「Eisa Champ Roo」を主催し、副会長のホー紅美子氏はオンライン三線教室「Tin Tin Ten」を主催しているので、シドニー沖縄県人会、エイサー、三線に興味のある人はぜひ下記より問い合わせを。

シドニー沖縄県人会

Email: sydneyokinawanclub@gmail.com
Web: https://sydneyokinawanclub.wixsite.com/sydney-okinawan-club





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