WA州パース・ヒルズ地域で59戸焼失

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パース市東郊の丘陵地帯で8,000ha焼く

 WA州パース市の東郊に広がる丘陵地帯、パース・ヒルズでブッシュファイアが燃えさかっており、これまでに民家59戸が焼失している。

 2月2日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 当局は、「消防士6人がヤケドを負った他は一般市民に死傷者は出ていない。これまでに民家59戸が焼失しており、火災は手のつけられない状態で今後さらに被害が増える可能性もある」と発表している。

 このブッシュファイアは2月1日昼頃に発生しており、家屋への被害はトゥージェイ・ロードとティルデン・パーク・エステートで発生している。

 消防緊急救助局のダレン・クレム長官は、「被害評価作業を終わっておらず、実被害はさらに大きくなると思われる。今夜中に下火になることは考えられず、折からの強風で火炎前線も動きが速く、被災地域もこれから広がるおそれがある」と警報している。

 被災地域はこれまでに約80kmの範囲の8,000ha以上に広がっており、緊急警報がマンダリン、チタリン、ノーサムの各シャイアの一部とスワン市に発令されており、コロナウイルス・ロックダウンのさなかの避難警報とあって住民の間に混乱が広がっている。避難警報が出ている地区は、ザ・バインズ、エレンブルック、ギジェガナップ、アッパー・スワン、バスカービル、アベリー、ヘンリー・ブルック、ブルスブルック、ブリガドゥーン、ウーロルー。また、周辺地区にもいつでも避難できる態勢でメディアの報道に注意するよう、Watch and Act警報が出されている。

 この火災で電柱100本とほぼ同数の柱上変圧器が被害を受けており、2,700戸以上が停電しているが、配電会社のウェスタン・パワーは、「一部の地域は来週まで電力が回復しない可能性もある」と発表している。

 現在、約250人の消防士が地上で消火活動に当たっており、消火飛行機も出動しているが、さらにNSW州から大型航空タンカーが消火活動に加わる予定になっている。
■ソース
Perth Hills bushfire devastation as 59 homes lost to bushfire east of Perth

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